デヴィッド、ニューアルバムBEGIN.を語る Part2 [David's Video Blog]

 
デヴィッド・アーチュレッタがニューアルバムBEGIN.を語る Part2 (2012/7/23)
アルバムBEGIN.のレコーディング中のスタジオで、この先の2年間のこと、彼がくだした決断のこと、これから直面するかもしれない試練について、デヴィッドが話してくれました。

credit to theofficialarchuleta
これからどうなるのか、必ずしも、わかってるわけじゃないんだ。あっという間にここまできちゃって、まだそれほど、準備万端って感じじゃない。やらなくちゃならないこと、終わらせなくちゃならないことがいっぱい残ってる。出発したら、もうこのさき2年間は自分がかかわることができなくなっちゃうから、家にいるあいだに、すべてをきちんと準備していかなくちゃならない。そりゃちょっと慌ただしいけど、でも、途方に暮れるとか、そんなことはないよ。
ほら、これからどんなひとと会って、どんな出会いがあって、どんなひとと関わっていくのか。そしてどんな試練が待っているのか、わからないよね。でも、とてもわくわくしてる。
これからのことが楽しみなんだ。だって、この決断をくだすまで、すごく時間をかけたから。考えに考えたよ。ぼくは、ほんとうに行く必要があるんだろうか? ほんとうに行くべきなのか? そして心の底から、そうだ、これが、ぼくがすべきことなんだ、って結論にいたったんだ。どうしてかは、わからない。その理由は、明確にはわからない。でも、今までの人生でもそういうことの繰り返しだった。なぜそうすべきなのかは、わからないし、なぜそう決断すべきなのかも、わからないけど、でもなにかが・・、ぼくにそうしろと言うんだ。

キャリアを中断することの影響は計り知れなく、デヴィッドはそれについてはおおいに考えたとは思いますが、行きたいという自身の気持ちにゆらぎはなかったと思います。それで最終的には、心に従った。その心を導く”なにか”とは、デヴィッドにとっては神かもしれませんが、神に限らずとも、だれしもがそれに代わる”なにか”を持っているはずですよね。それに従えというのは、普遍的な教えなのかもしれません。


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ところで、BEGIN.がアメリカのAmazonでは、CDのほかに、MP3形式のダウンロードでも買えるようになっております。そして、どうやらその予約画面では、今までに公開されたプレビューとはまた別の部分が聴けるらしいんです。私はいっさいのプレビューは封印したので聴いていませんが、聴いてみたいかたはこちらへ → Amazon(USA)

と、いうようなことを書いていたら、さきほどchappyさんが、iTunes JapanではBEGIN.はリリース日8月7日の0時にダウンロード出来そうだ、とつぶやいていました。ということは、本国アメリカより半日ほど先駆けて聴けるということですか? さらにということは、その翌日(7日)は会社は午後出社(または全休)ってことですか?? いよいよ発売が近くなってきて、その週の仕事がだいじょうぶか心配になってきました(ー_ー)
 
 
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デヴィッド、ニューアルバムBEGIN.を語る [David's Video Blog]


デヴィッド・アーチュレッタがニューアルバムBEGIN.を語る(2012/7/19)
スタジオでアルバムBEGIN.のレコーディングをするデヴィッドのようすをどうぞ。人生の次のステージに向けてのアルバム選曲にあたって、彼がどこからひらめきを得たのか、語ってくれてます。

credit to theofficialarchuleta
このアルバムは、カバー曲が中心になっている。落ち着いたっていうか、ソフトで聴きやすい曲目にしたかったんだ。穏やかでリラックスした雰囲気、っていうかね。というのも、クリスマス・アルバムは別にして、いままでぼくがやったアルバムはみんな、ポップで楽しいものだったから、このアルバムは、人生の次のステージでぼくが向かおうとしてる方向と、同調するようなものにしたかったんだ。ぼくの心のありようをみんなに示したかった。この決断をくだすことが、ぼくにとってなぜ重要だったのか、そういうことを、わかってもらえると思う。

わあ、デヴィッドがこういうビデオを残してくれてるだろうとは思ってましたが、嬉しいですね!でももう少し長いビデオでもよかったんだけど。ぼくの心のありようも、もう少し詳しくできればそれぞれの曲についての説明なんかしてくれても・・。まあ、歌詞からわかれってことですか。


【 Brokenについて 】


ところで、私はオリジナル曲"Broken"はデヴィッド作だと思い込んでいた(たぶんファンの多くがそう思っていた)のですが、マネージャーのkariさんによると、違うそうです。

karitweet1.jpg

Brokenはデヴィッドが書いたのではないが、彼はレコーディング時の演奏をした、と言っているようです。ピアノ演奏のことですね、きっと。でも正確なところは、これだけではよくわかりません。ASCAP(米国音楽著作権協会)も調べてみましたが、この曲の作者などはまだ登録されていないようでした。

ファンの中には、デヴィッド作ではないと知ってあからさまに落胆した人も少なからずいたようですが、私はぜんぜん構いません。いつかはいい曲を書いてくれるだろうと期待はしていますが、いい曲を”歌って”くれるならば、誰の作品でもいいです。しかも"Broken"に関しては、とにかくデヴィッドの歌声がいいじゃありませんかっ。 あんな素晴らしいトーンが聴けるなら、たとえそれがダチョウが書いたパンダを称える歌だったとしても、アリです(笑)

[ひらめき]追記
昨夜(7/25)ツイッターでKariさんがファンの質問に答えたところによると、"Broken"はやはり「デヴィッド作」と言っていいようです。ユタ出身のJon Huntというひとが歌詞を書き、デヴィッドが曲を作った、とのことでした。


【 試聴と予約について 】


さて、発売日の8月7日まであと2週間とちょっととなりました~。

先週末からiTunesで予約が開始されて、各曲約1分半もの長いプレビューも公開されました。が、私は全曲を1回づつ聴いたところ、どれもあまりに素敵だったのでもったいなくなり、その後は長いプレビューは封印することにしました(えへん)

というわけで、ここはあえて短い20秒のプレビューの聴けるデヴィッドのSoundcloudを貼っておきます。このSoundcloudってのは面がかわいいし、このもったいぶった20秒のプレビューも好きだから。 



90秒の長いプレビューはこちらへ→iTunes Japan

当然ながらもう予約は何枚もお済みでしょうが、一応以下に、日本でのおもだった予約先を。

BEGINcover80p.jpg amazon(Japan)
 1,370円 (7/21現在)
 CD 
 

BEGINcover80p.jpg WOWHD
 1,150円 (7/21現在)
 CD
 

BEGINcover80p.jpg iTunes Japan
 1,500円
 ダウンロード

 
 
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「BEGIN.」予約受付開始! - デヴィッドのニューアルバム [アルバム]

2012年8月7日発売のニューアルバム「BEGIN.」の予約が、ディザレット・ブックのサイトで始まりました!(「BEGIN.」の曲目はこの記事を参照ください)


こちらが、デヴィッドのオフィシャルサイトでの告知

BEGIN PREORDER OS20120623.jpg


そしてこちらが、デザレット・ブックの注文画面

BEGIN PREORDER DB20120623.jpg


6月24日までに予約すると、1枚まで30%オフになるようです。最初の画面の赤文字「72HOURS ONLY! 30%OFF One Item」の下の「>>CLICK HERE to add your discount」をクリックすると、割引適用された金額になります。

ディザレット・ブックのサイトでの注文方法は、以前「Glad Christmas Tidings」の予約時に紹介したこちらの記事をご参考にしてください。

ディザレット・ブックからの注文は、日本までの送料が結構かかりますので(航空便で20ドル程度)、できるだけ安くしたいという方は、いずれアマゾンやWOWHDで注文できるようになるのを待つという手もありますね。 ただ、早く、確実に入手したいという人は、ディザレット・ブックで予約するのがいいでしょう!
 
なんだかんだでリリースまであと1か月半ほどになりました。
デヴィッドのオリジナル曲”Broken”では、ミュージック・ビデオもあるらしいという噂です。あのミッション入りする前の忙しい時期に、いつのまにビデオまで?? 真偽はわかりませんが、妄想も含め、いろいろ楽しみ~
 

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「BEGIN.」 曲目リスト - デヴィッドのニューアルバム [アルバム]

BEGIN.cover.jpg


2012/8/7発売「BEGIN.」の収録曲目が公式サイトで正式に発表されました。
OS20120613.jpg


"Broken"がデヴィッドのオリジナル曲で、残り9曲はカバー曲です。
3/25にマネージャーのKariさんがツイートしてくれたこの写真が、"Broken"レコーディング時のものだそうです。
20120325.jpg



1. Beautiful - クリスティーナ・アギレラ


2. Somewhere Only We Know - キーン


3. Everybody Hurts - R.E.M.


4. Don’t Give Up - ピーター・ガブリエル&ケイト・ブッシュ


5. Angel - サラ・マクラクラン


6. Bridge Over Troubled Water - サイモン&ガーファンクル

7. Broken - デヴィッド・アーチュレッタ
???

8. True Colors - シンディ・ローパー


9. Pride (In the Name of Love) - U2


10. Be Still My Soul



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Nandito Ako 日本語訳 [Nandito Ako]

ようやく25話完結しました。ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
なにぶん「時間」「能力」「体力」の不足により(「気力」だけはあったらしい)、訳は稚拙で間違いも多いと思いますが、大目に見ていただき、物語の筋の参考程度にしてもらえましたら幸いです。<(_ _)>
2012/4/15

Nandito Ako 日本語訳

[第1週]

[第2週]

[第3週]

[第4週]

[第5週]


タガログ語の部分を英語訳した字幕がついている動画があったので、それをもとに日本語訳をしてみましたが、正確性の保証はいっっさいありません。
また、今週はおもしろ半分もあってちょとがんばって5話やってみましたが、もう無理だと思います(笑) →さらにがんばりました(笑)

でもこのドラマなら、からだをはった演技が多いので、この英語字幕の動画を見れば(いや、英語がなくても?)じゅうぶんお話の内容は察することができるとは思いますが・・・。

この5話まででそれぞれの登場人物紹介が終わり、来週からはストーリーがどんどんと発展していくのだと思われます。
まだ最初のほうなので、デヴィッドの演技もぎこちない(わざとらしい)ところがありましたが、これから自然な感じになっていくのでしょうかね、楽しみです。

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Nandito Ako (25) 最終話 [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード25 -最終話


【コンサート会場】
ジョシュ:ホリー、きみにこの歌を捧げるよ。いろいろとありがとう。
(” Nandito Ako”を歌う)

【アーニャの家】
テレサ:まあ、アーニャ!なんで泣いてるの?!
アーニャ:私、ジョシュを完全に失っちゃった、お母さん。ジョシュは、ホリーをみんなに紹介したの。
テレサ:ホテルであなたを救った男の子はジョシュだと、伝えたの?あの火事があったホテルで!?
アーニャ:そんなことは、たぶんもうジョシュには意味がないの、お母さん。ふたりはもう出来上がってるんだから。ことを複雑にするだけ。
テレサ:なんでこうなっちゃうの?いつもあなたが犠牲になるのね。いつもあなたが、泣くことになるんだわ。
アラジン:でも、お姉ちゃんはみんなに愛されているよ!ぼくとか、マンドお兄ちゃんとか、ボルタおばちゃんとか!

【楽屋】
カーラ:おめでとう!
ビリー:やったな!すごくよかったぞ!
ホリー:ジョシュ、おめでとう。
ジョシュ:やあ!疲れただろうね。
ホリー:ううん、大丈夫。私、すごく元気が出たから、もうひとつあなたのコンサートを観に来れたくらいよ。なんでそんなに心配そうにしてるの?
ジョシュ:ただ気遣ってるだけだよ。
ビリー:じゃあ、あとでな。
ジョシュ:ああ、また。
(カーラ・チー・ビリーが去る)
ホリー:ありがとう、ジョシュ。
ジョシュ:なにが?
ホリー:私の夢をかなえてくれた。これで、私は死ねる。
ジョシュ:だめだ。
ホリー:だめって、どういう意味?
ジョシュ:僕に感謝なんていらない。
ホリー:感謝しなくちゃ。だって、あなたは私を幸せな気分にしてくれた。今まで生きてきて、こんなふうに感じたこと一度もなかったの。私が誰かの大切なひとだなんて。でも私は、あなたも幸せになってほしい。あなたとアーニャのことよ。あなたたちは運命のふたりなの、ジョシュ。アーニャは、意味もなくあなたを遠ざけたりしない。私のために、したことなの。アーニャは、私の秘密を知っていた。

【ホリーの家】(回想シーン)
ホリー:ヤヤ、あなたはウソがへたね。なにか私に言うことはないの?さあ、言って。
ヤヤ:私のこと、怒らないでくださいね。あなたのお友達に、病気のことは言わないって約束しました。でも先日、アーニャが病院を訪ねて来たんです。私は、アーニャを部屋に入れませんでした。というのも、あなたのこんな姿を見せたくなかったからです。でも、あなたの病状を秘密にしておくことができなくて、結局アーニャに話してしまったんです。
ホリー:アーニャは私の病気を知ってるのね。じゃあ、アーニャは、私のためにジョシュと別れたんだわ。
ヤヤ:私はただ、あなたに幸せになってほしくて・・・。
ホリー:ヤヤ・・・。私だって幸せになりたいわ、ヤヤ。でも、そのために誰かを傷つけるなんて、できない。私はジョシュを愛してるの。だからといって、自分の病気を、彼を獲得するために利用したくない。それに、アーニャは、私のために犠牲を払った。

【コンサート楽屋】
ジョシュ:そんなふうに思わせちゃって、ごめん。
ホリー:ううん、謝らないで。あなたも、私に幸せになって欲しかったんだって、わかってる。だから、アーニャじゃなくて私を選んでくれたのよね。
ジョシュ:ホリー、きみはなんにもわかっちゃいない。あれは、僕の本心だよ。きみは、僕の人生を変えてくれた。きみは僕の大切なひとなんだ。きみのこと、もっと知りたい。
ホリー:私やあなた自身を、納得させようとしなくてもいいのよ、ジョシュ。私、あなたが好きだってこと否定はしない。でも、私はもうじゅうぶん幸せ。あなたと知りあって、あなたと一緒に過ごせた。そのうえ、あなたは私の友達になってくれた。運命で結ばれたふたりのあいだに入って邪魔をするなんて、私には耐えられない。あなたたちのことよ、ジョシュ。あなたと、アーニャのこと。

【アーニャの家】
マンド:じゃ、からだに気をつけてな。俺のこと忘れんな。
アーニャ:さあ、お別れのハグしてよ!
テレサ:マンド!行儀よくするのよ?もうゴタゴタはご免だからね、問題起こすんじゃないわよ。
マンド:おばさんにめんじて行儀よくするよ。おい、じゃあアラジン、お母さんとアーニャに面倒かけるなよ!
アラジン:あったりまえだよ、お兄ちゃん!

【廊下】
(ジョシュが急ぐ)
カーラ:どこに行くの?
ジョシュ:お母さん、僕、アーニャに会いに行かないと。
チー:え?ホリーを選んだと思ってた。ワケわかんない!どういうこと?
ジョシュ:アーニャはホリーのために、僕をふったんだ。ホリーは病気なんだよ。もう先が長くないんだ。だからアーニャは、僕とホリーが一緒になるようにと、僕の元を去ることを選んだんだ。
カーラ:ホリーのことは、とても気の毒だわ。でも、アーニャはあなたを本当に愛してるってことだわ。それにアーニャにとって、ホリーも大切なひとだということよ。
パブリート:口を挟んですんませんが、ダンナの言う通りだと思いますダ。じつは、アーニャさんは今日、ここに来てたんス。でも、ジョシュのダンナがホリーさんに歌を歌っているのを見て、会場を出て行ったんス。それで、これを落としていきましたダ。
(時計を差し出す)

【廊下】
カーラ:ジョシュ!これ、私があなたにあげた時計だわ!
ジョシュ:バンドが・・・。
カーラ:と言うことは・・・!
ジョシュ:火事で僕の命を救った女の子は・・・、アーニャだったんだ!僕、行かないと!
ビリー:俺も行くぜ!パブリート、車を頼む!さあ行こう!

【ホリーの家】
マルガレート:どうして、あんなことしたの?
ホリー:あんなことって?
マルガレート:ジョシュを手放したことよ。
ホリー:私、気がついたの・・・。愛は、自分勝手なものじゃないって。愛とは、寛大なもの。懐が深いもの。ジョシュとアーニャが、それを教えてくれた。 ふたりにとって、自分たちよりも、私が幸せになることが第一だったの。
マルガレート:あなたがとても誇らしい、わが娘。あなたはとても大人だわ。今頃こんなこと言って、ごめんなさい。私は憎しみのせいで、なにも見えていなかったの。
ホリー:お母さん、そんなことはもう忘れたわ。私たちの過去の一部にすぎない。
マルガレート:いまが私、テレサとのいざこざを収めるべき時かもしれない。
ホリー:それはとてもいいことだわ、お母さん。私も、お母さんのことが誇らしい。

【アーニャの家】
アーニャ:マンド、どうもありがとう。あなたが私の良き友達でいてくれたことへの、お返しができればいいんだけど。
マンド:ただ、幸せになってくれ。それが、俺へのお返しだよ。
アーニャ:ほんとにありがとう、マンド。

【車の中】
ジョシュ:パブリート、もっと速く走れないか?
パブリート:ガッテンだ!
ビリー:よお兄弟、落ち着けよ!
ジョシュ:悪いな。気が急いてだめだ。

【アーニャの家】
テレサ:アーニャ、汗かいてるわよ。
アーニャ:大丈夫よ、ハンカチ持ってるから。(ポケットを探る)
ボルタ:忘れ物?
テレサ:なにか失くしたの?
アーニャ:時計のバンド・・・。あのジョシュのバンドよ。
テレサ:えっ?そっちのバッグに入ってるんじゃない?こっちは?
アーニャ:お母さん、コンサート会場で落としたのかも・・・。 もういいよ。って言うか、ジョシュを思い出すものなんか、持ってないほうがいいかも。
テレサ:じゃあ、行きましょ!バスに乗り遅れるわ!

【車の中】
(ビリーがパブリートをせかす)

【ホリーの家】
(ホリーを頭痛が襲う)

【アーニャの家】
ジョシュ:アーニャ!アーニャ、待ってくれ!話があるんだ、聞いてくれ。
アーニャ:私たちに話すことなんてなにもない。もう行かせて。私たちにとって、こうするのが一番なのよ。
ジョシュ:15年前、僕はある女の子に勇敢にも命を救われた。でも、その子の名前を聞くことすらできなかった。いつかまた、その子に会える日が来るのを、ずっと願ってきた。そうしたら、その子の名前を聞いて、友達になる。そのうち、もしかしたらその子のことが好きになるかもしれない。もしそんな日が来たら、、もう決してその子の手を離さないって心に決めたんだ。その女の子は、いま僕のすぐ目の前にいる。その子がまた、僕から離れるようなことがあれば、引き止めるため僕はなんだってする。二度とそんなことはさせない。行くな、アーニャ。(時計を取り出して)愛してる、アーニャ。
(抱き合う)
アーニャ:私もあなたのこと、とてもとても愛してるわ、ジョシュ。あなたをしっかりと、つかまえててあげなかったこと、許して。
ジョシュ:謝らなくていいんだ。ホリーが全部、話してくれた。
アーニャ:ホリーが?ホリーはなんて言ってたの?
ジョシュ:僕が知るべきことをすべて教えてくれたよ。きみはホリーのために、自分の幸せを犠牲にしたんだ。それを知って、きみを誇りに思う気持ちがもっと強くなった。
(アーニャの携帯が鳴る)
アーニャ:もしもし?ヤヤ・ロサ?

【病院】
ホリー:お母さん・・・。お母さん・・・。
マルガレート:よかった、目が覚めて。気分はどう?先生を呼ぶわね。
ホリー:お母さん、私は大丈夫。そばにいてくれる?残り少ない時間を、お母さんとできるだけ過ごしたいの。
マルガレート:そんなふうに言わないで・・・。一緒にいる時間はまだまだあるのよ、忘れたの?
ホリー:私、もう死ぬんだわ、お母さん。でも心の準備はできてる。私は幸せ・・・。お母さんに愛されながら、お別れができるから・・・。お母さん、とても愛してる。
マルガレート:娘よ、私も愛してるわ・・・。あなたへの償いがまだ終わってないのよ。もっと時間が欲しい。そうすれば、もっと一緒にいられるのに・・・。わが子・・。
ホリー:ヤヤ・・・。ヤヤ、私によくしてくれてありがとう。あなたがいなかったら、私はどうなってたかわからない・・・。ありがとう、ヤヤ。

【病院の廊下】
ジョシュ:ここへ来るってこと、事前に電話かメールできなくてすみません。ホリーのようすを見に来ました。
アーニャ:ヤヤ・ロサが電話してきたんです。それで、ホリーの具合が知りたくて、来たんです。
マルガレート:中に入って、会ってあげて。ホリーはあなたたちを待ってたの。あなたたちが来てくれて、きっと喜ぶわ。
アーニャ:ありがとうございます。
ジョシュ:ありがとう。
ビリー:あ~・・・、おばさん?俺はちょっと、飲み物でも買ってくる。なにか欲しい?
テレサ:私はいいわ。行ってきなさい。
マルガレート:テレサ。私があなたにしたこと、許してくれるかしら。私は傷ついていたの。だから、あんなことをしてしまった。どうか、許して。
テレサ:私のほうこそ、あなたにしたことを、許してくれるかしら。
マルガレート:じゃあ、過去のことはもう、お互い水に流せる?

【病室】
ホリー:アーニャ、本当にどうもありがとう。あなたがお友達でいてくれて、私は幸せだわ。私があなたにしたこと、許してほしい。
アーニャ:あなたは、なんにも悪くない。あなたが許しを請うようなことは、なにもないのよ。気分はどう?
ホリー:大丈夫よ。心配しないで。私、あなたたちのことが嬉しいの。
ジョシュ:(時計のバンドを見せて)これ、覚えてる?僕の命を救ってくれた女の子のこと?
ホリー:ふたりだったのね?
アーニャ:(うなづいて)ホリー、もしあなたがいなかったら、ジョシュと私がまた会うことはなかった。どうもありがとう。
ホリー:お礼なんていいいの、アーニャ。あなたたちは、すでに出会っていた。私はただ、また会うきっかけだったにすぎないの。あなたたちふたりのこと、本当に嬉しいわ。
ジョシュ:それでもやっぱり、きみのおかげだよ。きみが僕たちにしてくれたこと、絶対に忘れない。きみは僕の未来を明るくしてくれた。だから、早く良くなって。それで、一緒に過ごそう。そうだよね、アーニャ?
アーニャ:そうよ。一緒に出掛けようね。いい?幸せになるの。
ホリー:うん、そうね。3人で、いつまでも幸せに。私たちの幸せな時間をぜんぶ、一緒に持っていくわ。私がどこへ行こうと・・・。ねえジョシュ・・・。
ジョシュ:なに?
ホリー:(ジョシュになにかつぶやく)
ジョシュ:約束するよ、ホリー。約束する。
ホリー:大好きよ、アーニャ。とても、とても大好き。大好きよ、ジョシュ。本当に本当に、どうもありがとう・・・。
(ホリー、亡くなる)
アーニャ:おばさん・・・。
マルガレート:ホリー? 私の娘・・・。まだ行かないで・・・!

【ホテルの噴水】
アラジン:お母さん、見て!お姉ちゃんが凧をあげてる!
アーニャ:ジョシュ、見て!
ジョシュ:ホリーがこれを見たら喜ぶぞ!
アーニャ:あなたのためにこの凧をあげてるのよ、ホリー。私の親友。
アーニャ:ねえジョシュ。ホリーは最後にさよならを言う前に、あなたに何か言ってたわよね。聞いてもいい?
ジョシュ:約束してほしいって。
アーニャ:なんの約束?
ジョシュ:一生、きみのそばにいるってこと。なにがあっても。僕はきみのそばにいる。
アーニャ:私も、ずっとあなたのそばにいるわ、ジョシュ。愛してる。
ジョシュ:僕も、とてもとても、とても愛してるよ、アーニャ。

(ホリー:運命には逆らえないなんて、うそだわ。それは凧をあげるようなもの。凧を空高く昇らせるのは風だけじゃない。凧糸を握る、そのひとの腕にもかかっているの。)

-完-

 
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