Nandito Ako (5) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード5


(回想シーン)
アーニャ:自分が母親との関係をつぶしたからって、私のお母さんとの関係までつぶそうとしないで!私には家族しかいないの。お母さんの信頼と愛情・・・それをあなたが台無しにした!

(回想シーン)
マーク:テレサ、きみにこれを。(指輪をテレサにはめる) ハッピーエンドにすると約束するよ。

【カフェ】
テレサ:マーク、いま私たちに起こってることが見える?アーニャの面倒をうまく見てあげられなかった自分を恥じるわ。
女:どうしたの?私、忙しいのよ。それ質に入れるの?入れないの?
テレサ:やっぱりやめとく。
マルガレート:テレサ?テレサ!

【アーニャの家】
テレサ:お姉ちゃんはまだ?
アラジン:まだだよ。
テレサ:息子よ、こんなことになってごめんね。
アラジン:ママ、お姉ちゃんに説明するチャンスをあげてよ。アリ・タシンが言ったことは本当じゃないよ。お姉ちゃんを信じようよ。
テレサ:息子、あなたとお姉ちゃんを愛してるよ。きっと解決できる。
ボルタ:しっつれい。息子と母親のひとときをおじゃましちゃって悪いわねえ。
テレサ:それはどなた?
ボルタ:この子はホリー。アーニャのクラスメートで、昨夜アーニャをここに連れて帰ってくれた子よ。ホリー、この人がテレサ。アーニャのお母さん。
ホリー:こんばんは、テレサさん。きのうの夜、なにがあったのか私、知ってます。ただ説明したくて。

【ホテル】
スティーブ:あいつのこと、よく見張ってろ。母親のこと、まだ探し続けるかもしれないからな。それから、墓の件も頼むぞ。すべての書類、死亡証明書から墓の購入書類までちゃんとしておけ。すべてがにせものだなんて、あいつに知られてはならない。
手下ども:了解しました。
スティーブ:あ、ジョシュ!
ジョシュ:お母さんの墓がどうこうって聞こえたけど。
スティーブ:いや、それはただ・・・、俺たちがアメリカへ戻ったあとの管理を頼んでいただけだ。

【アーニャの家】
ホリー:アーニャにはなにも悪いことは起きてません。起こる直前に、私が踏み込んで連れ出したんです。
テレサ:その男はどこのどいつ?カタをつけさせてやるわ!
ボルタ:待って、落ち着いてよ。あなた、ホリーが言ったこと、ちゃんと聞いてたの?アーニャにはなにも起きなかったって言ったでしょ?
ホリー:そうなんです。それに、アーニャはほんとにジェラルドに個別指導をしようと思って行ったんです。
テレサ:じゃああの6000ペソはなんなの?
ホリー:5000ペソは私のお金です。アーニャがお金に困ってるの知ってたから、助けたかったんです。
ボルタ:ちょい待ち。あなたアーニャの親友なの?
ホリー:いいえ。じつを言うと、私とアーニゃはケンカしたんです。私が悪いの。でも、私はひどいことしたのに、私が助けが必要だったとき、アーニゃはそばにいてくれた。だからテレサさん、アーニャを怒らないで。あの子はいい娘であり、いい人です。
ボルタ:んまあ、そういうことだったのね~。お母さん、これでなにがあったのか、わかったわね。
アラジン:ママ、どうしてまだ悲しい顔してるの?
テレサ:お姉ちゃんを責めた自分が恥ずかしいからよ。

【ホテル】
ジョシュ:考えてたんだけど、お母さんのお墓をもっといい場所に移そうかと思うんだ。
スティーブ:え、ジョシュ、まさか本気じゃないよな?
ジョシュ:叔父さん、ぼくのお母さんなんだよ?
スティーブ:わかったよ、考えておく。いいね?

【アーニャの家】
テレサ:あなたを信じなかったこと、許してちょうだい。
アーニャ:お母さん、どうかしたの?
テレサ:あなたを昨夜ここに運んできたクラスメートの子が来て、あなたは悪くないってことをすべて話してくれたの。それからあのお金も、その子が入れたものだった。
アーニャ:でも、だれ?
テレサ:ホリーよ。
アーニャ:ホリー?お母さん、それほんとう?
テレサ:そうよ。お母さんを許してくれる?
アーニャ:もちろん。お母さんのこと、ほんとうに愛してるもの。
テレサ:私もあなたを愛してるわ。だからこそ、あなたが私みたいになるのが怖かったの。ありがとうね。
アーニャ:お母さんが私とアラジンのためにしてくれた、すべてのことを知ってる。いいお母さんでいるってのも、悪くないでしょ?
テレサ:ありがとね。



【ホリーの家】
ホリー:お母さん!
マルガレート:離して!
ホリー:でもお母さん、もうやめて。
マルガレート:離してって言ったでしょ!
ホリー:ただ手助けしたかっただけよ。
マルガレート:手助けですって?自分の面倒もろくに見れないくせに、手助けしたいですって!!勘弁してよ。どっか行ってちょうだい。
ホリー:お母さんをただ助けたいだけなの。なにがあったのか話して?私、なんでもするから。
マルガレート:やめて!私の悩みを聞きたい?今日、あんたの父親の愛人に会ったのよ!
ホリー:ほんとに?
マルガレート:そうよ、あんたの父親の愛人。胸の痛みをずっと忘れたと思ってたのに、あの女に会ったとき、あの人が私よりもあの安っぽい女を選んだんだと思ったら、もう。
ホリー:お父さんが私のせいでいなくなったから、だから、お母さんは私を愛してくれないの?私だってお父さんを失ったのよ。それに、お母さんからの愛情も感じない。
マルガレート:それは、あんたが私の娘じゃないからよ!!!
ホリー:そんな・・
マルガレート:あんたは私の娘なんかにふさわしくない。
ホリー:私はお姉ちゃんのオードリーみたいにはなれないってわかってる。だからって、私のお母さんへの愛は変わらない。お母さんを愛してる、だってあなたは私のお母さんだから。
マルガレート:やめて!

【カフェ】
ビリー:ジョシュ、すごいやつがいるぜ。こいつ、超能力者なんだぜ。将来なにが起こるか、わかるんだ。
ジョシュ:おまえ、酔ってるだろ。
ビリー:酔ってるって?スイカジュースだぜ、やめてくれよ。手を貸せってば!おい、1度だけでいいから!
ジョシュ:わかったよ。
ビリー:コイツの将来になにが起こるか言ってやってくれ。コンサートが成功するかどうかってのはいいや、それはわかってるから。
手相師:もう片方の手を。
ビリー:ほらほら、もう片方の手だってよ。出せよ!
ジョシュ:もういいよ!
ビリー:いやいや、今回だけ、やらせろ。
手相師:愛が見える。だれかを愛する。しかもふたり。
ビリー:待てよ。お前はふたりの女の子を同時に愛するのか?おまえがそんな遊び人だったとは知らなかったぜ!
ジョシュ:ばかげてるよ!いま、ひとりのガールフレンドすらいないのに。
ビリー:ほらほら、見せろ!
手相師:ふたりの女性を愛します。ひとりは、以前あなたの命を救った人、もうひとりは、いまあなたの命を救う人。
ビリー:ふうっ!深けーなあ、おい!
手相師:でも問題は、あなたはどちらを選ぶか?

【ホリーの家】
ヤヤ:どうそお入りなさい。そこに座ってください、いまお飲み物を出しますね。ホリー、お客さんですよ。じゃあ、わたしはひとまず。
アーニャ:あなたが昨夜なにをしたか、お母さんに聞いたの。ありがとうを言いたくて。
ホリー:いいのよ。ジェラルドがあんなことしたのは、私のせいでもあるんだし。
アーニャ:でもこのお金。ホリー、こんなことまでしなくていいのに。
ホリー:いいの、とっといて。アーニャが前に言ったでしょ?誰かが助けを必要としてれば、それでじゅうぶんだって。
アーニャ:でも、お金までくれる必要はないわ。
ホリー:ただの手助けよ。もし受け取れないなら、借りてるってことにはできる?次に仕事が見つかったときに返してくれればいいから。それに、あなたが仕事を失ったのも、私のせいでもあるんだから。
アーニャ:ホリー、正直言って、私、借金はしたくない。それに、働いてもいないお金を受け取るのもいや。でもいまはどうしてもお金が必要なの。だからこれを受け取るわ。でも、利子をつけて必ず返すから。
ホリー:それでいいわよ。
アーニャ:じゃあ、帰るわね。どうもありがとう。
ホリー:アーニャ、待って。
アーニャ:なに?
ホリー:私たち、友達になれるかな。
アーニャ:なんでそんなこと言うの?
ホリー:友達になれる?
アーニャ:本気で言ってるの?
ホリー:うん。
アーニャ:でも、私のことなにも知らないでしょ。
ホリー:なら、これから知る。
アーニャ:でも・・
ホリー:アーニャ、お願い。あの友達だと思ってたひとたちは、本当の友達じゃなかった。もっといい友達を見つけるときなのかも。だからアーニャ、なってくれる?
アーニャ:(うなずく)
ホリー:ともだちね?
アーニャ:ともだち。

【ホテル】
ビリー:よお。おまえまだ、昨日の手相のこと考えてるのか?
ジョシュ:はあ?んなわけないだろ。
ビリー:おまえが恋に落ちるふたりの女性のこと、気にならないかよ?
ジョシュ:バカか。
ビリー:ってのもさあ、手相師が、ひとりの女の子は過去にお前の命を救ったと言ったとき、おまえ、なんか思い出してたろ??な???
ジョシュ:そんなのありえないよ。あの女の子の名前すら聞いていない。
ビリー:でも再会するかもしれないぞ。運命のふたりなのかも?
ジョシュ:そんなもん、僕は信じない。
チー:みんな!
ビリー:なんだ?
チー:コンサートのプロモーションよ。アルバムを買ったみんなに抽選を付けるの。あなた宛てへのメッセージを書いてもらって2人まで絞るから、あなたが当選者を選ぶの。ジョシュ、私の話、聞いてる?ジョシュ?
ジョシュ:ごめん。
チー:私がいま言ったこと、わかったわよね?
ジョシュ:ぼくに選択肢はないんだろ?
チー:ところで、準備してね。プロモ・ツアーの出発しないと。行きましょ、さあシャワー浴びて支度してね。
ビリー:これつぶやいてから、行くよ。

【ホリーの家】
ヤヤ:さあ、召し上がれ。
アーニャ:結構です、私もう行かないと。
ホリー:どうして?今日は学校ないのに。
アーニャ:仕事見つけないと。
ホリー:その件はほんとうにごめんね。雇い主に私から話をするわ。
アーニャ:もういいの。別の仕事を探すから。
(テレビからジョシュのニュースが流れる)
ホリー:ジョシュ・ブラッドリーとのデートが当たるんですって!知らなかったあ、そんなの!きょう、モールツアーがあるんだわ!
アーニャ:ジョシュ・ブラッドリーのファンなの?
ホリー:なんで?あなたは好きじゃないの?
アーニャ:デニースがファンじゃなかったら、彼のこと知りもしなかったわ。
ホリー:ええっ?ジョシュの歌を聴いてみるべきよ。行こう!
アーニャ:どこへ行くの?
ホリー:ジョシュのとこに行くのよ!
ヤヤ:だめよ、お母様に叱られますよ。
ホリー:ヤヤ、すぐに戻るからってお母さんには伝えといて。ありがとうね~。

【アーニャの家】
アラジン:ママ、ぼくのパパの写真はないの?
テレサ:ないよ。どうして。
アラジン:家族の絵を描いてるから、パパの絵も描きたいの。
テレサ:見せて。まあ、いいわねえ。上手に描けてるわ。
アラジン:パパがいないのに?
テレサ:パパがいなくっても、お姉ちゃんと3人だけでも、私たちは家族だよ。エイエイオーする?
ふたり:エイ・エイ・オー!
ボルタ:あらまあ!なんかきょうはまた機嫌がいいんじゃない?
テレサ:もちろんよ。アーニャと私はもうだいじょうぶ。
ボルタ:そのことだけど、あの子はどこ?
テレサ:ホリーのとこに、お礼を言いに行ったんじゃないかしら。
ボルタ:なんで?
テレサ:アーニャには、ホリーとお友達になってほしかったの。ホリーがお金持ちだからってだけじゃないのよ、すごく礼儀正しいもの、でしょ?あのふたりが仲良くなれば、アーニャにいい影響があると思うの。それが友達ってもんよ、それに名前も“ホリー”だし。
ボルタ:あなたってば、また上昇志向が出てきたようね。

【外】
アーニャ:ホリー、あなたのお母さんに叱られない?出かけちゃだめだって言われたんでしょ?
ホリー:私はいっつもお母さんに叱られてるの。今度も叱られるかもしれないけど、でもジョシュに会いに行くわよ。アーニャ、あなたがうらやましいわ。だってお母さんと一緒で幸せそうだもの。
アーニャ:いつもじゃないわ。つらいときもあるよ。ケンカもするし。それでも愛情でつながってるんだけど。
ホリー:私もお母さんとそんなふうになれたらいいのに。でも私たちはだめなの。
アーニャ:心配しないで。あなたたちもいつかそうなれる。希望をなくさないでね。あきらめちゃだめ。私たちはお母さんたちの娘で、母親を理解してあげるようにしなくちゃ。
ホリー:ほんとに?それ、逆なんじゃないの?
アーニャ:なら、うちの場合は、逆なのよ。
ホリー:わかった。
アーニャ:だから、前向きにね。ホリーは笑ってる顔が素敵よ。
ホリー:そうね・・。さあ、ジョシュ・ブラッドリーに会い行くのよ~。


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Nandito Ako (4) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード4


【学校】
デニース:ねえアーニャ、食堂に行こ。お腹すいたし、テレビがあるからジョシュ・ブラッドリーのニュースがやってるかも。
アーニャ:先に行ってて、後から行くから。
デニース:わかった。行ってるね。
ジェラルド:僕はジェラルド。きみはディオニシオだろ?エピファニア・ディオニシオ?警戒しないでいいよ。ただ協力してほしいだけなんだ。
アーニャ:どんなこと?
ジェラルド:僕の同級生からきみが奨学生だって聞いたんだ。英語、国語、文学が得意だって。笑わないでほしいんだけど、僕はその学科が苦手でさ。
アーニャ:それで?
ジェラルド:個別指導してくんないかな?
アーニャ:でも私、個別指導はしてないの。忙しいし、生徒助手だし、それに放課後のバイトを探してるとこなの。
ジェラルド:じゃあちょうどいい。これをバイトにすればいい。お金は払うよ、1回1000ペソでどう?
アーニャ:1000ペソも?
ジェラルド:うん、学科で赤点とってお目玉をくらったり、父親に小遣いを減らされることを思えば、おやすいもんだ。ほら、1000ペソだ。
アーニャ:ありがとう、これがあればほんとに助かる。バイトをクビになったばかりだから。
ジェラルド:知ってるよ。ホリーの友達には近づかないほうがいい。やっかいな奴らだからね。それじゃあ、どうする?待ちあわせして僕の家に連れて行こうか。
アーニャ:ううん、住所を教えてくれれば私が通うわ。
ジェラルド:そんな必要ないよ。わかりづらい場所だから道に迷うかもしれない。きみを待ってるから、一緒に行こう。いい?じゃあ、あとで。

ホリーの友人:ジェラルドがなにしたか知ってる?アーニャに個別指導をお願いしたんだって。
ホリーの友人:でもジェラルドって頭悪いの事実だから、ほんとに個別指導が必要よねえ。でもだからってあの負け犬に個別指導は頼まないわよ。ほかの計画があるの。
ホリーの友人:そのビデオを撮ったら、また笑えるネタができるのにねえ。さ、行こう!

【記者会見】
質問者:フィリピンは初めてですか?
ジョシュ:初めてじゃないけど、そのことは話したくない。
質問者:この国の印象は?
ジョシュ:フィリピンは素晴らしい。ここの人々が大好きだ。とてもフレンドリーで親切で、故郷にいるように感じるよ。
質問者:フィリピンのなにがいちばん好きですか?
ジョシュ:ハロハロが大好物なんだ。
(回想シーン カーラ:ジョシュ、ここで待っててね。あなたの好きなハロハロをママ、買ってあげたわよ。)
質問者:フィリピンの女性はどう思います?
ジョシュ:フィリピンの女性は世界一美しい。包容力があって愛情があふれている。

【学校】
ホリー:あの、すみません、ちょっと失礼します。
デニース:私のことかしら?ミス・キャンパスさん。
ホリー:あなた、アーニャのお友達よね。
デニース:そうだけど、なにか?
ホリー:アーニャはどこ?
デニース:またなんかひともんちゃく起こしたいの?アーニャをいじめるのはもうやめてくれない?あの子はただ、生活費を稼ぎたいだけなの。彼女に手を出さないで。
ホリー:ジェラルドと一緒なの?
デニース:なんでそれを?
ホリー:知らせないといけないことがあるの。とても重要なのよ。アーニャは携帯持ってる?
デニース:持ってないわ。食費さえ足りないのに、どうして携帯を買えるっていうの?

【ジェラルドの部屋】
アーニャ:あなたの部屋、すごいわ。私の家よりも広いくらい。
ジェラルド:座って。
アーニャ:ありがとう。
ジェラルド:ちょっと腹ごしらえしよう。メイドに食べるもの用意するよう言っといたから。
アーニャ:メイド以外に、だれか一緒に住んでるの?
ジェラルド:お袋はアメリカだし、父親には別の家族がいるんだ。
アーニャ:変なこと聞いちゃってごめん。
ジェラルド:いいんだ。慣れてるから。さあ、まずは飲みなよ。
ジェラルド:勉強始める?
アーニャ:そね、始めよう、そしたら早く家に帰れる。

【倉庫】
ラントイ:おやおや、だれかさんかと思えば。
テレサ:そちらこそ。あんたの母親のように、あんたも私とケンカしたい?
ラントイ:娘の金を回収するために付け回してるのかよ?
テレサ:なにいってるんだ?あんたが男だろうとなんだろうと、私は受けて立つよ!
ラントイ:なに熱くなってるんだ。あんたの娘が男の車に乗り込んだのを見たぜ。信じないのか?ほら見てみろ。これでもあんたの娘はアバズレじゃないって言うのか?
(ビデオを見る)
ラントイ:おまえら家族のアバズレぶりは否定できないな。

【記者会見の帰り】
女:ジョシュ!あなたのお母さん、カーラはまだ生きてるわ!まだ生きてるわよ!



【記者会見の帰り】
女:ジョシュ!あなたのお母さん、カーラはまだ生きてるわ!まだ生きてるわよ!
ジョシュ:チー、聞こえた?女のひとがぼくのお母さんの名前を叫んでた!
女:お母さんはまだ生きてるわよ!

【ジェラルドの部屋】
ホリー:アーニャ!ジェラルド、なんて恥さらしなの!アーニャ、しっかりして!
ジェラルド:おまえも納得してるんだと思ってた。
ホリー:だまりなさい!やめないと警察呼ぶわよ!

【ホテルの部屋】
チー:ジョシュ、これ見て。
(無言で席を立つ)
ビリー:お母さんの名前を聞いたって、確かなのか?
チー:さっきはすごい騒動だったから、聞き間違いかもよ。
ビリー:チーの言うとおりだよ。よお、なにかほかのこと考えたらどうだ?アジア・ツアーが終わった後なにをするとか。もう考えるのやめろよ。おまえの妄想だよ。チーと俺も一緒にいたけど、なにも聞こえなかったぞ。

【アーニャの近所】
ホリー:すみませんが。
ボルタ:はい、なにかしら?
ホリー:アーニャの家はどこですか?
ボルタ:すぐそこだけど、どうして?
ホリー:アーニャがここに。
ボルタ:んまあ!お姫様になにがあったの?
ホリー:私にもよくわからないんです。
ボルタ:あなたも一緒に飲んでたの?アーニャは飲まないはずだけど。
ホリー:いいえ。
ボルタ:じゃあ、なに?
ホリー:なにか悪いことが起きそうだったので、ここまで連れてきただけなんです。
ボルタ:なんですって?バングスになにか悪いことが起きたの?
ホリー:いいえ、違います。ただ、置き去りにできなかったの。
ボルタ:もう、どうしましょう?とにかくこの子を中に運ぶの手伝って。

【ボルタのヘアサロン】
ボルタ:まあ、バングス。いったいなにが起きたの?さっきここに運ばれてきたとき、酔いつぶれてたみたいだった。
アーニャ:神さま・・
ボルタ:なに?ねえ、なにかよくないことがあったの?
アーニャ:わかんない。私どうやってここに?
ボルタ:だれかがここまで運んできてくれたの。どうして?
アーニャ:だれが?
ボルタ:知らないわ。名前を聞く前に、その子いなくなっちゃった。
アーニャ:女の子?男の子?
ボルタ:女の子よ。

【ホテル】
ビリー:よお!
ジョシュ:よお!!
ビリー:これが終わったと、なにか予定はあるのか?
ジョシュ:ビーチに行ってみようかと思って。一緒に来るか?
ビリー:いや。オヤジとキャンプに行くって約束しててさ。
ジョシュ:チーはどう?来たいなら一緒に来てもいいよ!
チー:悪いわね、ジョシュ。ニコールのピアノのリサイタルがあるの。
ビリー:スティーブ叔父さんを誘ったらどうだ?
ジョシュ:(冷たい目)
ビリー:じゃあな、ちょっとヤボ用が。

【廊下】
ビリー:おまえ、考えすぎなんだよ。眠れ。
ジョシュ:家族のことを考えてるんだ。父親のことはほとんど覚えてない。お母さんがいつも一緒にいてくれた。でも、お母さんもいなくなってしまった。おまえには、これが終わった後に帰っていく家族がある。でも、ぼくには誰もいない。いつの日か、ぼくも自分の家族を持つ。そしたら、絶対に彼らを置き去りにしない。いつもぼくと一緒だ。
ビリー:いいか、いまは、俺とチーが一緒だからな。俺たちがおまえの家族だ。

【アーニャの家】
アラジン:ママ、やめて!飲みすぎだよ!
アーニャ:お母さん、なんでそんなに飲んでるの?
(テレサに突き飛ばされる)
アーニャ:どうして?
テレサ:どうしてだって?いままでどこにいたの?
アーニャ:学校のクラスメートに個別指導を頼まれたの。
テレサ:ごまかそうたって、そうはいかないよ!(カバンをさぐる)
アーニャ:お母さん、なんでそんなことするの!?
(財布の大金を見つけて)
テレサ:このお金はどうしたの?あんた、からだを売ったんじゃないの!?見た人がいるのよ、あんたが男の人と車に乗ったって。これがそのお金なんでしょ!?
アーニャ:そんなお金、知らない。
テレサ:いままで、他人があんたが私みたいになるって言うのを、かばってきた。でもそうなの?そんなふうになるの?
アーニャ:お母さん、ほんとに個別指導しだだけなの。
テレサ:個別指導だって?それでこんなにもらえるもんか!
アーニャ:なんでそんなにあるのか、わからないよ。1000ペソだったのに。
テレサ:言い訳はやめなさい。あんたには失望したよ。私が悪い母親だってあんたが世界中にふれまわってるようなもんだ。それがあんたの望みなの?
アーニャ:お母さん、信じて、お願い。私はそんなことしない。
テレサ:私はなにをしたっていい。なんだってやってやる。だからあなたは、私のようにはなっちゃいけない。なのに、どうしてそうなっちゃうの?どうして?あんたは悪い子だ!あんたにはなんの価値もない!
アラジン:ママ、もういいよ。

【アーニャの家】
テレサ:私はどこで間違えたんだろ?娘が私みたいにならないよう、なんでもやってきたのに、結局こうなちゃうのはどうして?
ボルタ:なんでそんなこと言うの?
テレサ:アーニャが男といるところをラントイが見たのよ。ビデオも撮ってた。それでアーニャが戻ってきたとき、たくさんのお金を持ってた。
ボルタ:そうなの?もしかしたらそれって・・
テレサ:なに?
ボルタ:なんでもない。
テレサ:私どうしたらいい?娘の将来はどうなるの?私のせいよ、この場所から連れ出してあげれば、こんなことにはならなかったはずなのに。
ボルタ:落ち着いてよ。

【学校】
ホリーの友人:ずいぶん短いわね?
ジェラルド:あいつは俺の部屋にいたんだ。じゅうぶんアバズレじゃないか?
ホリーの友人:まあ、そういうことね。
友人:で、次はどうするんだ?
ジェラルド:みんなに見せるに決まってるだろ!
アーニャ:昨日、私になにをしたのよ!
ジェラルド:なにって、なにもしてないよ!
アーニャ:確証はあるの?
ジェラルド:なんだよ、1000ペソじゃ足りないってのか?それならそうと言えよ。
ホリーの友人:ジェラルドがあんたなんかに、なにかするとでも思ってるの?
ジェラルド:これ、ウェブにアップしてやろうか?

【スタジオ】
ジョシュ:チー!
チー:ジョシュ、なにかいる?
ジョシュ:もう一曲、セット・リストに追加できるかな。
チー:でももういっぱいよ。
ジョシュ:お願いだよ。
チー:わかった。曲のタイトルは?
ジョシュ:“Nandito Ako”っていう曲だ。
チー:タガログ語の曲ね?どうして?
ジョシュ:お母さんに捧げたいんだ。

【学校】
ホリー:見せなさいよ!あんたち、こんなことして恥ずかしくないの??
アーニャ:私がなにをしたって言うの?どうしてこんなことをするの!?
ホリー:アーニャ・・
アーニャ:あんたもよ!あんたがこれを企んだんでしょ!?私の財布にお金を入れたのもあんただわ!
ホリー:そんなんじゃないわ!
アーニャ:いいかげんにして!
ホリー:ごめんなさい。
アーニャ:たったあれだけのことなのに・・私はあなたの即位式を台無しにした。だからって、私の人生を台無しにする気なの?
ホリー:アーニャ、違うの、ごめんなさい。
アーニャ:私は、あなたのせいで仕事を失った。奨学金は審査されてる。それで今度はこれ??
ホリー:アーニャ、聞いて、お願い。
アーニャ:あんたたち、これで幸せ?
ホリー:アーニャ、聞いて。
アーニャ:こんなことするなんてひどすぎる!自分が母親との関係をつぶしたからって、私のお母さんとの関係までつぶそうとしないで!私には家族しかいないの。お母さんの信頼と愛情・・・それをあなたが台無しにした!


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Nandito Ako (3) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード3


【アーニャの家】
テレサ:帰ったのね。
アーニャ:それ、おニューの服?
テレサ:そう、ウーカイ・ウーカイで買ったの。かわいいし安かったの。でもちょっと裾が長いから、仕事用に短くしてるのよ。どう、いい色でしょ?似合うと思わない?
アーニャ:うん、似合ってる。ねえお母さん、何度も言ってるけど、お母さんの仕事のことが心配なの。
テレサ:私のことなら心配ないよ。私は強いから。あっちのほうが私のこと、怖がってるんじゃない。待って、また近所のひとが私のこと批判してるの?なんて言ってた?
アーニャ:なんでもないから。
テレサ:ほんとに?もしなにか言われたら、私に言いなさいね。子供たちになにかあったら私が承知しないから!もうその話はやめましょう。ほら、食べなさい。疲れたでしょう?仕事はどうだった?
アーニャ:うーん、まあまあね。
テレサ:それはよかった。
アーニャ:ねえお母さん、きょうはお父さんの命日だから、あのホテルに行って、キャンドルをともしてくる。一緒に行きたい?
テレサ:今日だったんだね、忘れてた。というより、忘れていたいのかも。
アーニャ:ねえ、一緒に来て。もしお父さんがお母さんの姿を見たら、喜ぶはず。
テレサ:行きたくない。あんたが行きたいなら止めないけど、私は行かない。家族の夢が一瞬で壊れたのを思い出すなんていや。

【ホテルの噴水】
アーニャ:お父さん、私、どうしたらいい?仕事をクビになって、お母さんになんて話したらいいんだろ?お母さんはもうほかのことで手一杯なのに。お父さん、聞こえる?ときどき、お父さんが帰ってきたこと、約束してくれたこと、みんな夢だったように思える。(時計を取り出し)でもこれを見るたび、夢じゃなかったんだってわかるの。お母さんは、輝く鎧の騎士が迎えに来るハッピーエンドなんてないって言うけど、でもいつか、私の夢をかなえてくれる人が現れるって信じてる。

(ジョシュが現れる)
チー:ジョシュ、ここでなにしてるの?早く車に乗って。ひとに見られるわ、行きましょう。
ジョシュ:ちょっと待って。
チー:ジョシュ、行かなくちゃ。

【学校】
ホリー:ちょっとみんな、本当のこと行って。
ジェラルド:本当のことって?みんなあの場にいただろ?きみは関係ないって言ったって、だれも信じないさ。
ホリー:じゃあなんであれはあなたのだって言わないの?
ジェラルド:どうせ同じだよ。きみのバッグからハッパが落ちたのを見たんだから。どう頑張ったって、きみはこの問題から逃げられないだろうね。
ホリー:ティナ、お願いだから本当のことを言って。私、お母さんに殺されるわ。
友人:ホリー、みんなだって親とはなんとかやってきてるのよ。あなたとお母さんは仲がいいんでしょ?きっと話を聞いてくれて、理解してくれるわよ。さ、みんな、もう行こう。

【アーニャの近所】
テレサ:私の娘の悪口を言っていいだなんて、だれが言ってるんだ!?
ラントイの母:本当のことだろう?あんたは売春婦で、あの子も同じようになるさ!
アーニャ:お母さん、やめて!
自治会長:いったいなんなんだ!
ラントイの母:あんたの娘は、あんたと同じ道を歩む!
テレサ:あんたは嫉妬してるだけなんだ。うちの娘はあんたの中毒息子と違って、大学を卒業するんだから!
ラントイの母:中毒でけっこう!売春婦よりはマシだわ!
自治会長:もうやめろ!
ラントイの母:自治会長が来てくれてよかったわ。あの女がいつも問題起こすのよ!
テレサ:うそばっかり!あんたが私の娘の悪口を言うからだ!嫉妬してるくせに!
自治会長:もうやめなさい!二度とこんなこと起こすなよ。今日のところは見逃すが、また起こしたら、警察に通報するぞ。
ボルタ:あっちの女を通報しなさいよ!
自治会長:わかったな。もうやめなさい!

【ホリーの家】
マルガレート:あらホリー、帰ってたの。あなたのドレスは明日にはできてるはずよ。ちょっとデザインを変更したの。でもだいじょうぶなはず。ほら、私は「最高の母親」賞をもらうのは初めてだから、特別なのよ。あなたのお姉さんも出席できれば完璧だったに。 ・・なにかあったの?
ホリー:お母さん、事務長が・・・
お手伝いさん:電話です。
マルガレート:もしもし?ああ、あなたね。元気なの?

【アーニャの家】
テレサ:あの女がなにをしたか、私に話してくれなかった。
アーニャ:お母さん、だって、こうなるってわかってたから言わなかったの。あの人をあんなふうに攻撃しなくてもいいのに。おかげでこんなことになっちゃった。
テレサ:別にいいのさ。それにあの状況を見ただろ?あの女が悪口を言ったのが悪いって、みんなわかってるんだ。
アラジン:ママ、ぼくにも言ってくれればよかったのに、そしたらママを守ってあげれたのに。
テレサ:まあ、優しい私の息子。私を守ってくれるの?

【ホリーの家】
マルガレート:なんですって?インターンシップになったの?と言うことは、6か月は帰って来れないってことね?待って、いまそちらは何時?朝早いんじゃないの?じゃあまたあとでかけるから、よく寝てね。愛してるわ~。(ホリーに向かって)なんだと思う!?あなたのお姉さんのオードリーからよ。ニューヨークの名門校のインターンシップになれたんですって!なんて賢い子なのかしら!
ホリー:賢いわね。
マルガレート:ほんとに。あ、さっき、なにか言いかけてなかった?
ホリー:なんでもないわ。
マルガレート:事務長がどうとか、言いかけてたはずよ。もし、事務長がまた学校にお金を寄付しろとか言ってるなら、お断りよ。これまでも大金を投じてるのに、見てごらんなさい。この娘ったら、まったく代わり映えのしないこと。お断りしてちょうだい。

【アーニャの家】
テレサ:アーニャ、約束して。学校を卒業して、いい仕事につくこと。そしたら、私はこんなだけど、あなたは私のようにはならないって、あいつらに見せつけてやることができる。それを忘れないで。私の娘は賢くてかわいいの!見てよこの顔!
アラジン:それに、ハンサムだ!
テレサ:あなたもハンサムよ!私がお姉ちゃんに言ったこと、覚えててね。
アーニャ:うん、お母さん。私、約束する。
テレサ:約束ね。
アーニャ:約束する。
3人:エイ・エイ・オー!

【ホテル】
スティーブ:どこへ行ってたんだ?どうしてあんなふうに立ち去る?
ジョシュ:あのホテルに行ってきた。
スティーブ:なんのホテルだ?
チー:スティーブ・・。
スティーブ:だまれ!なんのホテルだ?
ジョシュ:最後にお母さんに会ったあのホテルだ。
スティーブ:ジョシュ、そんなことはもう忘れろ。おまえの母親は死んだんだよ!
ジョシュ:あんたはいつもそう言うけど、一度も証拠を見せてくれたことがない!
スティーブ:証拠が欲しいのか?
ジョシュ:そうだ。
スティーブ:わかった。(書類を取り出して渡す)
ジョシュ:これは・・?
スティーブ:証拠だよ。お前の母親が埋葬されている場所だ。
ジョシュ:なんで今これを?
スティーブ:これが、おまえの問題を解決するいちばんの近道なんだ。これで、俺たちは前に進んでいける。



【アーニャの家】
家主:テレサ!テレサ!!
テレサ:そんなに怒鳴らなくても。
家主:なんですって?私と話をしたくないとでも?あなたが家賃を払ってくれさえすれば、私も怒鳴らなくて済むのよ!
テレサ:明日、払いますから。
家主:明日ですって?いつ私が来ても、あなたは寝ていたり外出していたりして会わないくせに。明日なんてもうないわ。今日払ってちょうだい!
テレサ:お願いします。
家主:前にも忠告したはずよ。なのにあなたは払わない。ほかにもこの家を借りたいって人はいるんだから!
アーニャ:もう少ししたら必ず払います。ただ、ほかにも支払が溜まってるので・・
家主:いいわけはもう結構!家賃が払えないなら、出て行ってもらいます。さあ、荷物を運び出して!
テレサ:待って!ほかにどこも行くところがないの。
アーニャ:あと1週間待ってください。そしたら全額お支払いしますから。
家主:1週間だって?これが最後だからね。もし払われなかったら裁判を起こすからね!行くよ!

【墓場】
ジョシュ:ほんとうにこの場所であってる?
(お母さんの墓を探す)
運転手:あった!ほら、ここですだ!

【学校】
ホリー:ジェラルドはどこ?みんな彼のせいなのに。
友人:彼の家族は仕事でアメリカに行ってるから、来週なら帰ってくるかも。
友人:あなたのお母さんはどこなの?来るはずよね?
友人:あ、来たわよ。
マルガレート:みなさん、失礼。娘と話をさせてくれるかしら。
ホリー:お母さん、説明させて。
マルガレート:あなたって子は!私に恥と頭痛の種でしかないわ!(ひっぱたく)
(アーニャに向かって)
ホリー:なんなの?私をあざ笑ってるんでしょ?
アーニャ:違う・・
ホリー:ほっといて!

【墓場】
ジョシュ:ぼくはどうしたら・・。お母さんはまだ生きてるんじゃないかって願ってたんだ。その希望も消えたよ。
ビリー:きみの叔父さんの言うとおりかも。これではっきりしたから、先に進んでいけるよ
ジョシュ:先になんて、進めそうにないよ・・。

【学校】
デニース:なんであの子に近寄ったの?
アーニャ:お母さんにあんなことされて、かわいそうだと思ったのよ。
ホリーの友人たち:さっきの見た?みんなに目撃されてたよね。
友人:ホリーが悪いのよ。家でちゃんと母親に本当のことを言っとけば、学校でじゃなくて家ではたかれるだけで済んだのに。
友人:でも、そもそもホリーは悪くないのに、心は痛まない?
友人:じゃあどうするっての?本当のことを言う?そしたら私たちが非難されるのよ。
友人:もうホリーのことはほっとこう。なんとかなるわよ。
デニーズ:なんてひとたち。友だちとは思えない会話ね。
アーニャ:ホリーがかわいそう。

【ホテル】
ジョシュ:叔父さん、ごめんなさい。
スティーブ:いいんだ、ジョシュ。お母さんを失って辛いだろう。でも、おまえは過去を振りほどかなくては。
ジョシュ:わかるよ。
スティーブ:これまで辛くあたってきたことも謝る。ただ、おまえには夢を実現してもらいたかったんだ。
ジョシュ:うん。失礼。

【学校】
ホリー:あんたがここでなにしてんの?ただ私をあざ笑いたいんでしょ?
アーニャ:悪い意図はなにもないわ。
ホリー:なんなの!笑いたいんでしょ?なら笑ったらどう?おかしいでしょうね、笑いなさいよ!
アーニャ:ホリー、もしあなたがお母さんともめてるなら、顔を突っ込む気はないわ。でも、いまのあなたの気持ちがわかるの。多くの人の前で屈辱を受ける気持ちがわかる。そして、そんな気分のときは、慰めてくれるひとが必要だってこともわかってる。
ホリー:私には友達がいるんだけど。だから、あなたは必要ない。
アーニャ:でも、その友達がいま近くにいないかな、あなたにはいま話す人が必要なのに、って思っただけなの。でもその友達はこれから来てくれるのかもね。だから私はもう行くわ。
ホリー:どうして?私はあなたとケンカしたし、あなたに恥をかかせた。私のせいで仕事も失ったわ。私に怒ったらどうなの?なんで私を助けるの?どうしてなの?
アーニャ:あなたには助けが必要だった。それでじゅうぶんじゃない?

【ホリーの家】
ヤヤ:もうじゅうぶんですよ。泣かないで。
ホリー:ねえヤヤ。違うお母さんが欲しいと思うのは悪いこと?
ヤヤ:そんなこと言わないで。それでもあの人はホリーのお母さんでしょう。
ホリー:わかってる。お母さんを愛してる。でも、私がお母さんの娘だと感じられないの。お母さんの血を受け継いでいると感じられないの。最後にいつ、お母さんが私を抱きしめて愛してるって言ってくれたか、私には思い出せないの。
ヤヤ:そうね、こんなときには、お気に入りのジョシュ・ブラッドリーの音楽をかけましょう。そうすれば気分が少し和らぐわよ。

【アーニャの家】
テレサ:5、16、3、11、12・・
アーニャ:なにそれ?
テレサ:あんたたちの誕生日の数字よ。宝くじを買おうと思って。もし運がよければ、お金の問題もなくなるからね。
アラジン:ねえママ、あとのふたつの数字はなに?だれの誕生日?
テレサ:お姉ちゃんのパパの誕生日。
アラジン:じゃあぼくのパパの誕生日は?それもいれてくれる?
テレサ:だーめ。数が超えちゃうから。それに、あなたのお父さんの数字は運が悪いのよね、だから別れたんだけど。せめてもの救いは、あなたがお父さんに会ったことないってことよ。よし、もう行かなくちゃ。早く寝なさいね。戸締りはちゃんとして、もう外に出かけちゃだめよ。
アラジン:わかった。
アーニャ:鍵しめてきて。
アーニャ:ねえ、落ち込まないでよ。
アラジン:ママはぼくのパパを愛してなかったんだ。名前すら教えてくれない。
アーニャ:ママのこと理解してあげようね?
アラジン:もしかしてパパはほんとうにママの悪運だったのかも。だからママは怒ってるんだ。
アーニャ:でも私たちには運がついてるよ、ママとあなたのパパの短い愛でも、あなたを授かったんだもの。そしてあなたがいるから、私たちが家族になれてるの。あなたのおかげよ。
アラジン:ほんとに?お姉ちゃん。
アーニャ:そうよ。あなた以外の弟なんて欲しくないわ。
アラジン:お姉ちゃん、ありがとう。

【ホテル】
ジョシュ:お母さん、会いたい・・。


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Nandito Ako (2) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード2


【ホテル】
チー:ジョシュ、なんなの?やめてって言ったでしょ!あなた、5歳児??
ジョシュ:チー、ただ遊んでるだけだよ!
チー:ジョシュ、私はあなたのマネージャーであって、子守りじゃないのよ。
ジョシュ:(花を出して)お嬢さま、ぼくを許して。
チー:また魔法にしてやられたわね。
ジョシュ:それで、マニラの事務局に連絡した?
チー:ええ。
ジョシュ:で?
チー:ツアーの主催をしたいって!
ジョシュ:それはよかった!
ビリー:やあ、どんなぐあいだ?
ジョシュ:まあまあだね。
チー:マニラでツアーが決定よ!
ビリー:なるほど~。それでコイツ、こんなに嬉しそうな顔してんだな。なんでそんなにマニラに行きたいんだ?
ジョシュ:べつに~。
ビリー:わかった。あっちに女がいるんだ。
チー:女よねえ~。
ジョシュ:ええっ、違うよ。
ビリー:またまた~。信じるか、そんなの。
ジョシュ:ぼくは7歳までいて、それきりだよ。あっちで知ってる女の子といえば、ぼくの命を救ってくれた子だけだ。でも名前すら知らない。

【アーニャの家】
アラジン:いつもぼくたちを見守ってください。ママの仕事がうまくいきますように。ママが一緒にいないときでも、ぼくたちがママを愛してるってことママがわかってくれますように。それだけが願いです、神さま。アーメン。
アーニャ:さ、寝ましょう。
アラジン:お姉ちゃん、お姉ちゃんのパパと会ったことある?一緒にいれたの?
アーニャ:うん、ちょっとだけね。パパが戻ってきたとき、火事で死んじゃったの。
アラジン:じゃあ、ぼくのパパは?会ったことある?
アーニャ:あるわよ。でも私まだ小さかったし、それにそのひととママはそんなに長く続かなかったの。あまりうまくいかなかったの。でも、なんでそんなこと聞くの?
アラジン:べつに。ただ、ぼくいつかパパに会えるのかなと思って。
アーニャ:どうなろうと、ママとお姉ちゃんはいつもアラジンと一緒で、アラジンが大好きよ。
アラジン:わかってる。それでもパパに会いたいんだ。
アーニャ:寝ましょう。

【クラブ】
同僚:ねえテレサ、どうしてあなたが、そんなにがんばって仕事してしてるの?
テレサ:どういう意味?
同僚:あなた必死に若作りしてるけど、あなたの娘さんがもうここで働いてもいいんじゃない?
テレサ:いまなんて言った?
同僚:なんで?本当のことでしょ?
(テレサがつかみかかる)
同僚:なにするの?髪の毛を離して!
テレサ:いま言ったこと取り消しなさい!私の娘は、私みたいにはならない!あの子は学校を出て、まっとうな仕事に就くのよ!そして家族の生活を助けるの!
別の同僚:テレサ、もういいじゃない。彼女、娘さんに妬いてただけなのよ。
テレサ:その通りだわ!あいつらはこの場所から抜け出せない。でも、私らの子供たちは助けてくれる。ちょっとの辛抱よ、そしたら、ましな生活が待ってるわ。

【TVナレーション】
バンコクでのコンサートのキャンセルを受けて、国際的人気歌手のジョシュ・ブラッドリーがアジアンツアーを続けるために突如、この国を訪れました。コンサートは日曜日におこなわれます。

【車の中】
パブリート:おはようございます。あなたの運転手のパブリートっす。
ジョシュ:おはよう、パブリート。
チー:ホテルまでお願いね。
パブリート:了解だす。
ジョシュ:湾沿いの道を行ってくれる?
パブリート:あいよ!もちろん!
ジョシュ:ありがとう。
チー:なにかたくらんでるわね?
ジョシュ:なにが?
チー:ジョシュ、これ以上面倒は起こさないでね。ここに来るってこと自体がもう面倒なんだから。私、スティーブ叔父さんに殺されちゃうかも。
ジョシュ:心配ないよ、行儀よくする。
(スティーブ叔父さんから電話)
チー:うわさをすれば、ほら。
ジョシュ:出ちゃダメ!
チー:ジョシュ?
ジョシュ:あとでかけなおす。

[ひらめき]追補ここから

【アーニャの家】
アーニャ:ほら、お水飲んで。
テレサ:アーニャ!
アーニャ:お母さん!
テレサ:アーニャ、ごめんね。お客さんにせまられて~。でもね、言ってやったの、もうそういうのはこりごりだって。私は子供たちだけのために生きるのよお。
(お金を渡して)はいこれ。ごめんね~、やりくりはまかせるわ。クラブの仕事、最近景気がよくなくて・・。
アーニャ:ねえお母さん、どうしてクラブの仕事をやめないの?
テレサ:心配しないで。あなたが大学まで行ったらもうこの仕事はやめる。だあから、しっかり勉強するって約束してね。私の二の舞はだめ。若くして結婚なんかもしちゃだめ。
アーニャ:私まだ、ボーイフレンドを作ることすら考えたこともないのに。
テレサ:そうよお。それでいいの。家族がいちばんだいじなんだからね。はい!
3人:エイ・エイ・オー!
アラジン:ママまた酔いつぶれちゃった。お姉ちゃん、学校行くからランチのお金ちょうだい。
アーニャ:あんたって、まるでお金もらうために学校行ってるみたい・
アラジン:違うよ、遊ぶために行ってるんだよ。
アーニャ:遊ぶなんてまだ早すぎるわ。はい、これあんたのお金。
アラジン:ありがとうお姉ちゃん。お姉ちゃんが世界一だよ。
アーニャ:やめなさいって。学校が終わったらすぐに帰ってくるのよ。お母さんの面倒見るひと、あんたしかいないんだから。私は放課後、仕事だからね。
アラジン:わかったよ、お姉ちゃん。じゃ行ってきまーす。
アーニャ:気をつけてね。

【車の中】
チー:ジョシュ、窓しめてくれる?危ないわよ。それに誰かに見られたら、追いかけられるわ。
(ラジオからNandito Akoが流れる)
ジョシュ:そこでとめて!
パブリート: だんな、この歌、知ってるんすか?
ジョシュ:知ってる。
パブリート:フィリピンの歌はお好きでっか?

【近所の道】
アーニャ:300ペソしかない。どうやって支払いしよう・・・食費とか、家賃とか、電気代とかあるのに。
ラントイ:おい、バングス!おまえ、金ないんだろ?どうだ、俺と取引しねーか?キスしてくれたら100ペソ払うぞ。
アーニャ:ほっといてよ!
ラントイ:いいじゃねーか!母親も娘もどうせ似たもの同志だろ?
アーニャ:お母さんの悪口を言わないで!
ラントイの母:うちのベイビーになんでそんなことすんのよ!
アーニャ:あんたの変態息子に聞いてみたら!?
ラントイの母:うちの息子が変態だって?それはそっちだろ!
アーニャ:なんであんたの息子がこんななのかよくわかった!甘やかしすぎよ!
ラントイの母:はあ?あたしが?あんたの母親はどうなのよ?売春婦のくせに!ウソだと言うなら怒ってみせたらどう?はっ、本当のことだろう!あんたの母親はオロンガポで売春婦をやってたんだ。あんたとあんたの弟は父親が違うくせに。泣くつもりなの!?
ボルタ:んまあ~、タシンさんってば、こんなに明るいうちからすごいわねえ。あなた、頭おかしいんじゃないの?アーニャ、行きなさい。このデカ女はあたしにまかせて。
ラントイの母:このオカマ!あんたたち仲間?ふしだらな!
アーニャ:私が年上とはケンカしないってことに感謝するのね!でもあんたの息子は、やってやるから!

[ひらめき]追補ここまで



David Archuleta - Nandito Ako Episode 2 (English... 投稿者 NanditoAkoTVSeries
【学校の校庭】
アーニャ:私、言ったのに。生徒集会のほうに申し込んでくれればよかったって。私、こんなビューティ・コンテストなんてなにもわからないよ。
デニース:シーッ
司会者:2012年ミス・キャンパスのホリー・ポサダス、おめでとうございます!
(アーニャとホリーがぶつかる)
ホリー:ちゃんと前見て歩きなさいよ!このバカ!よくも私の即位式を台無しにしてくれたわね!
アーニャ:私のせいじゃないわよ!
デニース:アーニャ、やめなよ。奨学金がなくなってもいいの?

【ホテル】
ジョシュ:ねえねえ、チー!スティーブ叔父さんからまた電話きた?
チー:きたわよ。23回も。
ジョシュ:心配すんな~、あとで電話しとくよ。
チー:してよね。
ジョシュ:ああ、このギターの弦がまた切れちゃったよ。
チー:ギターの担当者に言っとくわ。あなたは直さなくていいから。
ジョシュ:そんな必要ないよ。自分でやるから。時間ならたっぷりあるし。
チー:それは私の問題じゃないわ。ふつうはコンサートが終わったらアメリカにすぐ帰るのに、長く滞在したいと言ったのはあなたでしょ?ここでなにするつもり?
ジョシュ:お母さんがよくぼくを連れて行ってくれた場所へ行ってみたいんだ。

【ホリーの家】
お手伝いさん:おかえりなさいまし。
ホリー:お母さんはいる?
お手伝いさん:お部屋にいますよ。あとで外出されるようです。まあ、これは?優勝したのですか?
ホリー:そうよ。あ、お母さん。
マルガレート:なにかあったの?
ホリー:私、ミス・キャンパスで優勝したの。すごく緊張したけど、でもがんばったわ。
マルガレート:まったくもう。あなたのお姉さんはハーバードの奨学生なのよ。あの子は家にメダルを持って帰った。それにひきかえ、あなたはどう?(花を落とす)あなた、自分がなにをすべきなのかわかってないの?こんな子を誇りになど思えないわ。学校でこんなくだらないことばかりして。恥ずかしいったらありゃしない。

【ホリーの部屋】
-Wherever You Are-
ホリーの妄想
ホリー:いったいいつあなたに会えるのかしら、ジョシュ・ブラッドリー。

【ハンバーガー・スタンド】
雇い主:なぜ仕事に遅れたの?
アーニャ:すみませんでした。道が混んでて。
雇い主:しかたないわね。ちゃんとやってね。
友人:ねえホリー、ジョシュ・ブラッドリーが来るって知ってる?
ホリー:うそ!
友人:タイがなくなったから、ここでコンサート見れるなんて!
友人:あらまあ、誰かと思えば。そのユニフォーム、お似合いねえ。うちのメイドみたい。
アーニャ:注文は?
友人:あらまあ、怒ってるのかしら?で、いったいどんなサービスをしてくださるっての?
アーニャ:注文する気がないなら行ってくれる?
ホリー:買うわよ。
アーニャ:いくつ?
ホリー:ハンバーガー10個。大急ぎでね。

【ホテル】
スティーブ:おい、ジョシュ!二度とここに戻ってくるなって言っただろ!
ジョシュ:ここにいるって、どうやってわかった?
スティーブ:レーベルに電話した。コンサートは中止だ、すぐに俺と一緒にロンドンへ来るんだ!
ジョシュ:いいや、ぼくはここにいる。もしぼくを妨害するのなら、ヨーロッパ・ツアーをやらないぞ。
スティーブ:ふん、そんな脅しにのるものか、ジョシュ。
チー:スティーブ、考えてみてよ、いまさらコンサートをキャンセルなんてできないわ。もう契約は済んでるし、すべて手配済みなのに。
スティーブ:おまえもグルだって知ってるぞ。
ジョシュ:チーは関係ない。ここに来るってのはぼくが言い出したことだ。
スティーブ:なにをする気なんだ、ジョシュ?
ジョシュ:ただ、故郷に戻ってきたかっただけだ。ここがぼくの故郷なんだ。
スティーブ:何度言ったらわかるんだ、ここはおまえの故郷じゃない!おまえはアメリカ人だ。おまえがここに来る理由などなにもない。
(ジョシュ立ち去る)
スティーブ:ジョシュ、戻ってこい!
チー:私がなんとかするわ。だからここにいて。

【ハンバーガー・スタンド】
アーニャ:はい。
友人:だれがそんなもの、食べるって言った?
友人:そうよ、あんたのその汚いハンバーガー食べて病気になったらどうする気?あんた汚らしいもん。
ホリー:あはは。みんな、行こう。
アーニャ:ちょっと!お金払ってよ!私にはこんなに払うお金ないもの!
ホリー:あなた自分で払ったら?このあいだ、学校で私に恥をかかせた代償として。
アーニャ:でも私のせいじゃないって言ったでしょ。それに謝ったわ。
友人:じゃあ今度は、自分の顔に向かって謝ることね。
アーニャ:顔にですって?じゃああなたの顔にこのハンバーガーをくれてやる!
雇い主:アーニャ、いったいなんなの?
友人:私たち、ただハンバーガーを買おうとしてただけなんです。そしたら彼女がハンバーガーを友達に投げつけてきたの。
ホリー:そうなんです。でも私たちがお金は払います。はい、どうぞ。
アーニャ:うそばっかり!
雇い主:言い訳は聞きたくないわ。もうあなたはクビよ。

【学校】
ホリー:あの子にしたこと、ちょっとやりすぎだったと思わない?私たちのせいでクビになったのよ。
友人:いいんじゃない?彼女にとっていい勉強になったんだから。私たちに逆らうとどうなるかって、わかったはずよ。
友人:なんであんな子の話をしてるの?ホリー、あなたの話をしようよ。
友人:キャンパス・クイーンになった件、あなたのママはなんて言ってた?すごく喜んだはずよね。
ホリー:もちろん、すごく喜んでくれた。じつは来週、香港に行って、お買いものするの。私がよくやってるご褒美ですって。
友人:わあ、よかったねー。おめでとう。
ジェラルド:よお!楽しそうだな!
友人:もちろんよ、ホリーがキャンパス・クイーンになったこと喜んでたの。
ジェラルド:ホリーにお祝いを言いたかったんだ。おめでとう!ところで、ちょっとこれやらないか?(マリファナを取り出す)
友人:わあ、どこでこれを?
ホリー:彼に返しなさいよ!ほら取って!
学部長:あなたたち、授業はないの?
ホリー:いまから行くとこです。
(マリファナが落ちる)
学部長:ポサダスさん、これはなに?

【アーニャの近所】
マンド:アーニャ!なんで振り向かないんだ?
アーニャ:振り向かなくてもあんただってわかるもん。ママと弟以外で私のことアーニャって呼ぶのはあんたしかいないから。
マンド:ここのみんなは、おまえが潔白だから居心地が悪いんだよ。自分の名前、好きじゃないのか?国魚のバングス、って。エピファニアの本名で呼ばれるよりずっといいじゃん。もっとグロい。
アーニャ:お母さんがおばあちゃんからとってつけた名前なのよ。悪い?
マンド:ただの冗談だよ。
アーニャ:きょうはさんざんな日なの。あんたの冗談につきあう気分じゃない。
マンド:待てよ、だれかになんか悪いことされたのか?あっちは何人だ?俺がカタつけてこようか?建設現場から俺の仲間呼んでくるぞ。相手はだれなんだ。
アーニャ:だれでもないわ。ただ、今日仕事クビになったの。
マンド:そりゃあ、ついてないな。
アーニャ:どうやって家賃払おう。
マンド:よし、なんか策を考えよう。これから相談しよう、な?
アーニャ:また別の日にね。きょうは行くとこがあるの。
マンド:どこだよ?
アーニャ:お父さんが死んだ場所。じゃあ、もう行かなくちゃ。

【学校】
ホリー:私、なにも知りません。私のじゃありません。みんな、本当のこと説明して。
事務長:ジェラルド、これはなに?
ジェラルド:俺は知りません。
事務長:ティナ、あなたは?
ティナ:ホリー、なんで私たちを巻き込むの?
ホリー:いったいなに言ってるの?信じてください、それ私のじゃありません。
事務長:ポサダスさん、いいかげんにしなさい。あなたの親に、あした学校に来るよう伝えなさい。わかりましたね!? もう行きなさい!



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Nandito Ako (1) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード1


-マニラ2012-
【コンサート】
マラミン・サラマッ(ありがとう)、この特別な瞬間に、ともにいてくれて、みんな、ありがとう。
「愛」。たったひとことの言葉だけど、世界でもっとも大切なものだ。愛はそこらじゅうにあふれている。でも、真実の愛は、簡単には見つけられない。真実の愛を見つけることなく生き、死んでいくひともいる。本当は、もう見つけているのかもしれない。でも、失うまで、それに気づかない。だから、真実の愛を見つけたなら、しっかりつかまえて、絶対に手放してはいけない。ぼくなら、そうする。

-オロンガポ1996-
【ジョシュの家】
カーラ:スティーブ、やめて!
スティーブ:おまえに子供なんか育てられるわけがない!ジョシュにはアメリカに家族がいるんだ!あっちに行けば、いい暮らしができる。おまえは母親なんかじゃない、バーで働くしか能がない安っぽい女だ。それに、弟が死んだのはおまえのせいだ。甥っ子の人生を、こんな売春婦にめちゃめちゃにされてたまるか。
カーラ:売春婦なんかじゃない!私は歌手よ!
スティーブ:おまえはバーの女だ!弟の人生をぶちこわしにしたくせに!
カーラ:ハロルドの死を私のせいにしないで!彼を愛していたのに!息子を返して!
スティーブ:おまえが何と言おうと、俺は甥っ子を連れてくぞ。
カーラ:あんたと殺しあいになったって、かまうもんか!息子を返して!
スティーブ:そうかよ。また来るからな。必要とあらばおまえを訴えてやる。甥っ子を残してこの国を出るつもりはない。
カーラ:さっさと消えて!
(2人抱きあって泣く)

【アーニャの家】
アーニャ:ねえママ、お友達が、わたしのママはクラブで働いてるって言うの。クラブってなに?わるいこと?
テレサ:アーニャ、私の娘。ママのすることはすべて、おまえのためなんだよ。だってママはおまえのこと愛してるから。わかる?
アーニャ:うん。
テレサ:だから心配しちゃだめ。もしママに運がついてきたら、もうクラブで働かなくていいの。
アーニャ:ほんと?そしたら、毎晩わたしが寝るときは、ママはそばにいてくれる?
(テレサ:うなずく)
アーニャ:パパがいてくれればいいのに。そしたらみんな一緒にいられる。わたし、パパの顔が思い出せないの。パパは戻ってくるの?パパとお話ししたい。パパが元気にしてるか聞いてみたい。ねえ、ママ~?
テレサ:アーニャ、パパのことは忘れなさい。パパは私たちを捨てたのよ。大切なのは、ママがいるってこと。ママはあなたを捨てたりしないからね。わかった?あ、エイエイオーやろっか?
ふたり:エイ・エイ・オー!

【ジョシュの家】
(カーラ:泣きながらお金を数える)
ジョシュ:ママ、だいじょうぶ?
カーラ:ママはだいじょうぶよ。でもスティーブ叔父さんから逃げないと。
ジョシュ:ぼくもママと一緒に逃げる。叔父さんと一緒はやだ。叔父さん悪いひとだもん。ママ、泣かないで。心配しないで、ぼくがママの面倒みるよ。ママの好きな歌、ぼくに歌ってほしい?
(カーラ:うなずく)
(ジョシュ:Nandito Akoを歌う)

【アーニャの家】
マーク:テレサ。
テレサ:あんた、なんで戻ってきたの!
マーク:説明させてくれ!
テレサ:説明ですって!あんたが私たちを捨てたのよ!戻ってくるって言ったのに!それで、説明させろだなんてよく言うわ!!
マーク:でも戻ってきたんだ!約束を守るために戻ってきたんだ!おまえと、娘と一緒にいたいんだ。
(テレサ:アーニャを抱きしめて泣く)
マーク:アーニャ?
アーニャ:パパ。
マーク:アーニャなのか?
テレサ:私の娘に触らないで。
マーク:ぼくの娘でもある。ぼくの娘だ。
アーニャ:パパ!(抱きつく)
マーク:ほんとうにすまない。でもおまえたちの面倒を見るために来たんだ。許してくれ。お願いだ。すまない、すまない…。
(3人抱きあう)

マーク:荷造りしなさい。みんなでホテルに泊まるんだ。アーニャ、きっと気に入るぞ。きれいな噴水があるから、コインを投げ入れて、お願いごとをするんだよ。テレサ、きみにこれを。(指輪をテレサにはめる) ハッピーエンドにすると約束するよ。

【ホテルの楽屋】
カーラ:ジョシュ、ここで待っててね。あなたの好きなハロハロをママ、買ってあげたわよ。
ジョシュ:ママ、ぼくたち逃げるって言ったのに、どうしてここにいるの?
テレサ:ママはちょっとお仕事しなくちゃならないの。でもそしたら、田舎へ行くときになにか買っていけるわよ。ね?
ジョシュ:うん。
カーラ:(時計を出して)ジャジャーン!
ジョシュ:わあ!ママがまた魔法やった!
カーラ:パパが魔法を教えてくれたの。あなたのパパは、魔法が大好きだったのよ。パパが死んだとき、あなたはまだちっちゃかった。あなたはわたしといたから、パパと会えなかった。だからパパは、あなたに魔法を教えてあげられなかったわ。でも、パパがママに教えてくれた最高の魔法は、愛なの。そして、あなたはパパとママの愛の結晶よ。だから、忘れないでね。ママはいつでもあなたを愛してるってこと。

【ホテルの噴水】
(マークの声:アーニャ、きっと気に入るぞ。きれいな噴水があるから、コインを投げ入れて、お願いごとをするんだよ。)
アーニャ:ママとパパとわたしが二度と離ればなれになりませんように。

【ホテルの楽屋】
カーラ:あなたがこの時計で時間を見るたび、毎時間、毎分、毎秒、いつだって、ママはあなたをとても愛してるってことを思い出してね。
ジョシュ:ママ、だいじょうぶだよ。ぼく、この時計、とっても大切にする。
カーラ:約束よ。
ジョシュ:ぼくたちはいつだって一緒だって約束するよ、ママ。
カーラ:大好きよ~。
ジョシュ:ぼくも大好きだよ、ママ。
カーラ:なんてハンサムな私の息子。それに優しいわ。
(同僚が迎えに来る)
カーラ:ここでこれ食べて待っててね。

【ホテルの部屋】
マーク:さあ、大使館に出すこの書類にサインして。みんなでアメリカに行くって言っただろ?
テレサ:アメリカへ?
マーク:そうだ。約束しただろ?みんなでアメリカに行って幸せになるんだ。きみと、アーニャの面倒はぼくがみるよ。
テレサ:あなたは二度と戻ってこないと思ってたの。信じられない。私たちにハッピーエンドなんてないと思ってた。でもあなたは戻ってきて、みんなでアメリカに行くのね。
マーク:泣くなよ。
テレサ:お祝いしなくちゃ!食べ物とワインと、ケーキがいるわ!
アーニャ:お誕生日みたい!
テレサ:お誕生日どころじゃないわ。宝くじにあたったようなものよ。パパが帰ってきたらお祝いだっていったでしょ?ハッピーエンドってあるのよ、覚えておくのよ!じゃあ買ってくるわ。
マーク:アーニャはぼくが見てるよ。

【ホテルのバー】
カーラ:みなさん、こんばんは。カーラ・ブラッドリーです。みなさんがこの曲を気に入ってくれますように。”Nandito Ako”です。

【ホテルの部屋】
アーニャ:どうしてわたしとママを置いてったの?
マーク:そうだね、いいパパじゃなかった。おまえが小さいときにパパは出て行ったんだ。でも、おまえの写真を持ち歩いてた。おまえとおまえのママと、またいつか一緒になれる日を楽しみにしてたんだよ。
アーニャ:タタイ(お父さん)…
マーク:タタイか・・・、その言葉、すごくいいね。
アーニャ:もう、わたしとママを置いてかない?
マーク:うん、タタイはずっと一緒だよ。

【火災発生】
カーラ:ジョシュ!ジョシュ!!



【ホテルの部屋】
アーニャ:パパ!見て!
マーク:ここにいるんだ!
アーニャ:こわいよ、パパ!
(マーク:廊下で落下物に当たり倒れる)
アーニャ:助けて!だれかパパを助けて!助けて!

【ホテルの外】
消防隊員:危険ですから入ってはいけません!
テレサ:中にいるのよ!通して!
カーラ:警備員さん、子供を見かけなかった?私の息子、まだ6歳でジョシュというの。いつも一緒なのよ!楽屋にいた子よ!見なかった!?
警備員:その子なら見たよ、あそこを歩いてたよ!
カーラ:ジョシュ!ジョシュ!

【ホテルの廊下】
アーニャ:ママー助けて!パパ、わたしをひとりにしないで。
ジョシュ:逃げなくちゃ!立って!

テレサ:通して、娘が中にいるのよ!アーニャ!

ジョシュ:早く、立つんだ!早く!
アーニャ:でもパパが!パパおいてけない!ずっと一緒にいるって約束したのに!

ジョシュ:まって、ぼくと一緒にいるんだ!
アーニャ:(部屋に逃げ込んで泣く)パパ~
ジョシュ:泣いちゃだめだよ、しっかりしなくちゃ。ここから逃げなくちゃ。
アーニャ:でもどうやって?
ジョシュ:あっちだ!行こう!

【バルコニー】
ジョシュ:ここを降りなくちゃ。
アーニャ:怖いよ!
ジョシュ:。下に行けばママに会えるよ。ぼくを信じて。助けてあげるから。
アーニャ:手を離さないで!しっかり!
ジョシュ:もうだいじょうぶだよ!
アーニャ:ありがとう!
ジョシュ:お願い、あの女の子がぶじかどうか確認して!あ、スティーブ叔父さん!
スティーブ:ジョシュ!これはおれの甥っ子だ。おいで!
ジョシュ:ママがまだ上にいるんだ!

【アーニャの家】
テレサ:ハッピーエンドはあるってママ、よく言ってたでしょ?そんなのウソよ。ハッピーエンドなんてないの。そんなもの、信じちゃだめ。

【駐車場】
ジョシュ:ママはどこ?ママのとこへ戻らないと!
スティーブ:ジョシュ、戻るなんてできないんだ、もうここを出るんだ。
ジョシュ:いやだ!
スティーブ:ジョシュ、いいか、よく聞け。聞くんだ!
ジョシュ:聞くもんか!ママを探すんだ!
スティーブ:いいか、聞きなさい。ママは見つからない。おまえのママは死んだんだよ!
ジョシュ:うそだ!
スティーブ:いいや違う、ジョシュ。いいか聞け。ママは死んだ。だからアメリカに行くんだ。さあ来い!
ジョシュ:いやだ!ママを探す!ママ!ママ!

【アーニャの家】
テレサ:アラジン!アラジンはどこなの?
アーニャ:油を買いに行かせた。
テレサ:なにこれ、またお父さんの写真を見てるの?
アーニャ:べつに・・・。お父さんの命日が近づいてるなあと思って。
テレサ:私たち家族の夢が、あの夜に崩れ去ったの。あれが単なる悪い夢だったらいいのに、って思うわ。
アラジン:ママ、また泣いてるの?
テレサ:そんなことないわ!いい、覚えててね。ママはあなたたちをとても愛してるってこと。
みんな:エイ・エイ・オー!

【楽屋】
チー:ジョシュ、やったわね!マレーシアのファンたちはあなたが大好きよ!
ジョシュ:チー、ありがとう。
チー:行きましょうか。
ジョシュ:うん。明日のバンコクへのフライトは何時?
チー:そのことなんだけど、バンコクのコンサートはキャンセルしないと。洪水なの。
ジョシュ:そうか、残念だな。あちらのみんなが無事だといいけど。
チー:かわりに香港かシンガポールを考えてるんだけど、まだ交渉中よ。
ジョシュ:そうだ、チー、いい考えがある。
チー:なに?
ジョシュ:かわりにフィリピンに行くってのはどう?



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マニラからの最後のブログ - デヴィッドのビデオブログ [David's Video Blog]

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マニラからの最後のブログ(2012/2/18)

theofficialarchuleta

やあ、みんな、デヴィッドだよ。まだぼくはフィリピンにいる。でもじつは、今夜はここフィリピンでの最後の夜なんだ。だから、ここにいるうちに最後のビデオブログを撮りたかった。
きょうはBenchのモールでイベント、サイン会が2つあったんだ。きのうは、Benchの新製品のショーがあって、すごくよかった。ここフィリピンでの最後のパフォーマンスをしたよ。まあ、きょうもアカペラで何曲か歌ったけどね。あはは。
いまは、Nandito Akoの仲間の何人かと、最後にちょっと集まってるんだ。来ることができたひとたちだけで、お別れ会みたいのをしてるんだよ。(騒音)あれはなんの音だろ? ともかく、ここでの出来事をちょっと思い返してみようと思って。まず最初の3週間はNandito Akoの撮影があって、一日一日がほんとに素晴らしかった。キャストやスタッフのみんな・・・、監督のマック・アレハンドレ、アナ・フェレオ、ジェリ・デ・ベレン、ジャスミン、ユーラ、アルウィン、バイロン・オルティレ、モン・コンフィアド、ディタ・パウラ、アイコ・メレンデス、みんな素晴らしいひとたちばかりで、みんなと知り合いになれて嬉しかった。それからクルーのみんなも・・・、ああ、みんなの名前が言えればいいんだけど、ぼくの脳みそはそんなふに働いてくれなくて。もう、ただ、みんな素晴らしかった。
それから、OPMアルバムの制作もあった。ジェイ・デュリアスやジミー・アンティポルダとレコーディングして、Ivory Music and Videoとか、ハア~、もうぜんぶだ。それからBenchだ。ベン・チャン氏も、いままで一緒に仕事したなかでも、もっともいいひとたちのひとりで、そんな素晴らしいひとたちと一緒に仕事ができて、ほんとにぼくは幸運で、ありがたく思ってる。そしてロード・マネジャーのカーリは、ずっとぼくと一緒にこの旅を体験してきてくれて、ほんとうによくやってくれた。こんな、とてつもない体験、忘れられない時をくれたみんなに、ただもう感謝の気持ちでいっぱいだ。これまでの5週間はほんとうに素晴らしい旅だった。ミッションに行く前に、多くのことを成し遂げることができた。
そしてフィリピンのファンのみんなにお礼を言いたい。それからシンガポールのファンにも。FOXインターナショナル・チャンネルのイベントで何日か行くことができたから。すべてがただもう、素晴らしかった。 だから、みんなには・・・。あはは、なんだかまるで、アルバムに載せるお礼の言葉みたいだよね。ぼくっていつも長くなりすぎちゃって、このビデオブログも同じだ。でも、このとても素敵な経験をさせてくれたみんなに、お礼を言いたかったんだ。
ぼくは家に帰るよ。アメリカやほかの国のファンのみんな!みんなのこと、忘れちゃったわけじゃないんだよ。いままでのことはみんなフィリピンで、おもにはフィリピンの観客へ向けてやってきたけど、でも、みんなのためにやってることでもあるんだ。だから、「なんだ、私たちのことなんか忘れちゃったのね」なんて思ってほしくない。もちろん、そんなわけないんだから。あはは。きみたちのためにやってることでもあるんだ。戻ったらすぐに、レコーディングをする予定だ。家に戻ってからも忙しいよ。アメリカに戻って、家に帰るのが待ちきれない。でも、ミッションに行く前にみんなのためにできる限りのことができるよう、がんばるよ。だから、それを言っておきたかった。もっとなにか言いたかったような気がするけど、もうじゅうぶん言った気もする。
あ、今週、コンサートでオギとレジーンと一緒に歌ったんだ。素晴らしかった。Nandito Akoを一緒に歌ったんだけど、ぼくが知るなかでもっとも才能のあるひとたちであり、心根の優しいひとたちだ。あのふたりに会えて、自分はなんて幸運なんだろうと思う。あれだけ成功していろいろ手掛けているのに、それでも地に足がしっかりとついてて、他人を思いやる気持ちを忘れない。心に愛があふれているひとたちだ。
だからぼくは、すべてのひとへ感謝の気持ちでいっぱいだ。TV5のみんな、忘れられないような体験をありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう!マラミン・サラマッ(ありがとう)。
うん、これで言いたいことぜんぶだと思う。アメリカに戻ったら、また話そうね。

ついに、嵐のようなフィリピンでの5週間の滞在を終え、アメリカへ戻るデヴィッド。ミッションへ発つ(ミッションのために家を出る)までにあと1か月ほどだと思われますが、それまでにファンへの置き土産の制作にまだひと仕事しようとしています。本来ならば、2年間会えなくなる家族とゆっくり過ごすために充てるはずの時間ですよね。こんなにファンのことを思ってくれるデヴィッドのファンとして、4年間応援してこれたこと、そしてこれからも応援できることを幸せに思います。

デヴィッド、もうじゅうぶんお土産をくれたのだからこれ以上むりしなくていいよ。嬉しいけどね。


Nandito Ako

さあて、いよいよ世紀のNandito Akoの放映がせまってきました。明日2/20(月)マニラ時間の夜9時(日本10時)に放映開始のようです。
海外のファンが、リアルタイムでどのように見られるのか、あるいは見られないのか、なにもわかりませんが、その時間までに夕飯、お風呂、歯磨きはすませていちおうPCの前にスタンバイは必須ですよね!

※TV5のLiveストリーミングへのリンクは、こちら、あるいはこちら

オフィシャル・トレーラー1
TV5philippines

オフィシャル・トレーラー2
TV5philippines

Nandito Ako ミュージックビデオ
TV5philippines

David Archuleta invites YOU to watch Nandito Ako
TV5philippines
やあ、(タガログ語不明) デヴィッド・アーチュレッタだ。ぼくの初めてのテレビドラマNandito Akoを、みんなに観てほしい。ぼくが演じるジョシュ・ブラッドリーはフィリピン人の血をひく国際的な歌手で、フィリピンに戻ってきて真実の愛とはなにかを見つける。愛と運命の真の魔法を体験する旅だ。Nandito Akoはこの月曜日、TV5で放映開始です。


Bench

デヴィッドはBenchの広告モデルにも起用されました。Benchは最初はメンズTシャツのブランドとしてフィリピンでスタートし、その後、レディース、下着、フレグランス、ハウスウエアなどライフスタイルを彩る製品をラインナップにそろえたインターナショナルなファッションブランドに成長して、今ではアメリカや中東、中国にも店があるそうです。

もう、これらの写真を貼らないわけにはいかないです。

かわいい。↓ なんか色の組み合わせが微妙だけど、この際どうでもよろしい。
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Bench FIXというヘア・スタイリング製品のモデルもやりました。
この広告塔はすばらしすぎます。

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2/17のBenchのショーで流されたビデオもかっこよくて大騒ぎになりました。
これの公式フルバージョンがいつか見られればいいですね。

JR4DA2012


ちなみに、ブルーノ・マースも出てたBenchのテレビCMは、こんな感じらしい↓



さすがにテレビCMまではなかったようですが、もしデヴィッドがテレビCMなんかに出てたらどんなことになっていたか~。
食べ物(シリアルとか)のCMや歯磨き粉のCMなど、今までもファンのあいだでデヴィッドがCMをする妄想はいろいろありましたが、まさかファッション・モデルとしてのデヴィッドがこんなふうに突然実現するなんて誰も考えてみたことなかったです。しかも、板についててなかなかかっこいいです。

やっぱり、演技を習ったというのが大きいのでしょうか。さらに加えて、ファッション・モデルというのは当然ながら主役はモデルではなくブランドのほうなので、デヴィッド本人のカラーよりも、ブランドの求めるイメージを出す必要があり、デヴィッドもそのイメージを演じていたのでしょう。でもデヴィッドは、動画に映ってるようなポーズや表情の写真をアルバムジャケットにしようとは思わないでしょうねえ、だって本来の彼じゃないから。

そう考えるとなんとも複雑です、ファンの心境としては。 ありのままのデヴィッドが好きなのか、好きじゃないのか・・(笑)
 
 
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シンガポールでのインタビュー [インタビュー]

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2012/2/7 サウンドチェック @ StarWorld American Idol Party


デヴィッドはこの週末はマニラに戻っていますが、先週はシンガポールに数日滞在し、2/5にHMVでのサイン会、2/7にショーケースなどイベントを精力的にこなしました。

そのあいまに、たくさんのインタビューを受けましたので、いくつかを紹介します。
(なんせ量が多いため、かなり駆け足の訳となっていますことご了解ください。)


[ 2012/2/6 ]

xinmsn
JRforDA2012
「やあ、デヴィッド・アーチュレッタだ。ショー・ケースのためにシンガポールへ戻ってきたよ。戻ってこれてうれしい。」

連載ドラマに初めて主演したこと。
「先月はずっとフィリピンでミニ・ドラマの撮影をしてた。この土曜日に終わったとこなんだ。ぼくにとって、あのレベルの演技は初めてだったけど、すごく楽しかった。演技は初心者だけど、素晴らしかった。すごく楽しんだよ。」
「アメリカで育ったフィリピン人とのハーフの役を演じた。フィリピンに母親と住んでたけど、幼い時に火事で離ればなれになったんだ。それでアメリカ人の叔父がぼくをアメリカへ連れて帰って、ぼくは歌手になった。その後フィリピンに戻ってきて、母の思い出を追いかけながら母を探しはじめ、2人の女の子に出会って、恋におちて・・・、そんな感じだよ。」
「ぼくはよくフィリピン人だと思われるんだ。フィリピン人とのハーフね。現実の世界では、ぼくはフィリピン人じゃなくて、ヒスパニックだよ。ぼくの母が中央アメリカ出身なんだ。フィリピンの文化ってヒスパニックの文化と似てるとこが多い。だからすごくなじみやすかった。キャストや多くのひとたちに、あなたの文化ってここのに近いね~って言われた。みんなが、ここの文化はこうなんだよ、とか言うけど、え、ラテン文化でもそうだよ、って感じだった。だから、なじむのは簡単だった。」
「ぜひまたやりたいよ。はじめは乗り気じゃなくて、フィリピンのメロドラマだなんてありえないよって感じだった。でも、すっごく楽しかった。まだ完成したものを見てないけど、でもみんな、ほんと素晴らしいひとたちばかりで、自分の殻を破って演技を学べたと感じる。演技を学ぶ素晴らしい体験だった。」

モルモンのミッションに発つことについて。
「あと2か月くらいで出発する。LDS、モルモンのミッションに2年間行ってくる。」
「ぼくはほんとにそうしたいのか、すごく悩んだ。それで、行くんだと答えを出した。ぼくは音楽をやめるわけじゃない。」
(でも音楽のキャリアに影響すると思わない?)
「うん、思うよ。でも、いい意味で影響すると思うんだ。というのも、そのあいだ自分なりの方法で成長ができる。新たな経験を積むことが、ぼくに感情的な刺激をあたえると思う。音楽とは芸術であり、感情を表現するものだ。自分の心のありようが、パフォーマーとして作り出すものに影響を与える。だから、新たな体験や新たな出会い、そして人生への新たな理解が、戻ってきたあとの音楽に影響するはずだ。それから、発つ前に、可能な限りレコーディングしていく。だからぼくがいなくても、ファンのために曲をリリースする。ファンになにも残さずに去るつもりはない。そんなことはしたくない。」
「やあみんな。みんなに、ありがとうって言いたい。ここシンガポールでは楽しんでるよ。この前はサイン会でファンに会ったし、残りの滞在も楽しみだ。みんながこれまでしてくれたことすべてに感謝してる。この数年間、いつも応援してくれてありがとう。ミッションに行く決断にも理解してくれてありがとう。ほんとうにありがたかった。ミッションではがんばって働くし、帰ってきてからもがんばるよ。また歌いはじめて、みんなのために音楽を作ったりコンサートするのが待ちきれない。ありがとう。」

BlogTV.sg
JRforDA2012
「やあ、みんな。この数年間、みんなが応援してくれたこと、ぼくのためにしてくれたすべてのことにただもう、ありがとうって言いたかった。ぼくの曲を聴いてくれたこと、曲を購入してくれたこと、コンサートを見てくれたこと、コンサートやイベントに来てくれたこと、すべてにほんとに感謝してる。このさき2年間は、休止をもらってぼくはいなくなるけど、みんなには音楽を残すようにするし、必ず戻ってくるから。戻ってきて、またみんなのために音楽を始める日が待ち遠しい。だから、ほんとうにありがとう。みんながしてくれたすべてのことに、ぼくは感謝してもしきれない。みんなが、ぼくの人生を素晴らしいものに変えてくれた。だから、お礼を言いたかった。デヴィッド・アーチュレッタが、ブログTVからお届けしました。」


[ 2012/2/7 ]

TODAY
TODAYdigital

~Elevator~

今後またシンガポールに戻ってきてイベントをする予定はあるか?
「このさき2年間はべつの場所に行くから、いまのところ予定はなにもない。でもどうなるかは、戻ってきてからによる。もちろんまたアジアに戻ってきたいと思ってる。もちろんシンガポールにも。間違いなく、また戻ってくるよ。みんなが応援してくれる限りはね。ファンの応援がすべてなんだ。それが魔法を起こす。だから、ファンには感謝してるんだ。ファンが呼んでくれれば、それに応えるまでだ。そういうふうにぼくはやってきた。」

スーパースターになる前は、家ではどんなことをしてた?
「芝刈りとか・・・。10代のときはローラー・ブレードばっかりしてたなあ。もちろん音楽も。歌うのが大好きだった。あとは勉強とか、そんなのだ。いまはすっかり変わっちゃったけど。でもぼくは、いまでも同じ人間だと思うよ。」

お気に入りのディズニーのプリンセスは?
「お気に入りのディズニーのプリンセス?うーん、なんだろう?そんなこと、考えたこともないから。うーん、ポカホンタスも入る? ポカホンタスはイケてると思うよ。あはは。」

ミッションのあと自分の音楽はどう変わる?
「どうかなあ?もっと自由にやれてたらいいって思う。あるいはもっと大胆に。もっと断固として。ぼくはこうやるんだ!って。そんなふうになってたらいいな。いまはぜんぜんそうじゃないから。でも、戻ってみないとね。その時がくればいずれわかるよ。」

バレンタインデーに贈り物したことある?
「バレンタインデーに・・・? 本気で、ってのはないよ。小学校の行事かなんかで誰かにあげたことはあるかもしれないけど、でも、“ぼくのバレンタインデーの相手になってくれる?”みたいのは、ない。あはは。」

人生最大の失敗は?
「ぼくは、なにごとも失敗という見方をしないんだ。たとえ、ものごとが望んだとおりにいかなかったとしても、それはひるがえって自分のためになる。ああ失敗しちゃった、って思う瞬間があったとしても、人生において最高のできごとになることだってある。だからなにごとも、失敗だったと結論づけるべきじゃないと思う。自分に学ぼうという気持ちがあって、なにを学べるかに意識を向けている限り、成功となる。」

~Wait~

どんな経験で自分自身に対して真実であれと教えられたのか?
「育った環境が大きいと思う。ぼくの家族はそういうのを大切にした。それからぼくの信仰による。真実というのはぼくにとって大切なことで、いつもそれに敏感だった。性格なんだと思うけど、ぼくはウソが苦手なんだ。だからぼくはウソはつかない。ウソってなんかひっかかるんだ。ウソのエネルギーっていうのはなにかが違う気がして、好きじゃない。」

ミッションに行く前にいちばん最後にやることは?
「最後は、たぶんレコーディングだと思う。でも時間がないから、どの程度のことができるかわからないし、どう進めるかもまだわからない。ふつうはレコーディングって何か月もかかるものなのに時間がなくて、あと1か月くらいしかない。それどころか数週間だ。まだわからないけど、とにかくどんなものであれ、ファンのためにリリースできる曲を行く前にレコーディングできるようがんばるよ。それから、ミッションのために必要なものをそろえて荷造りして、家族と一緒に過ごす。それが優先順位かな。家族との時間を楽しむこと。このさき2年間、会えなくなるわけだから。」

最近のブログで、Nandito Akoの撮影で自分自身のことをよく知ることができたと言ったが、それはなにか?
「もっと自分自身をさらけだすことができたってこと。演じることは、感情をあらわにする必要があるんだ。自分がなにを感じてるのか、なぜそう感じるのか、それを口で説明する必要はない。ただシーンを現実味のあるものにするために、自分の内面にある本物の感情を見つけ出す必要があった。そうすることで多くのことを学んだ。いくつかのシーンでは、ふだんのぼくにはない感情を出す場面があったけど、それがどんなものであろうと、その感情を本当に自分の中に持つ必要があった。すごくおもしろい体験だった。ぼくの演技のコーチがすごく助けになってくれた。彼女は、ドラマの中でぼくが演じた役のロード・マネージャーで、彼女も女優だけど、同時にぼくの演技のコーチもしてくれて、シーンをやり通すために繊細な感情に入り込む手助けをしてくれた。」

ミッション中、使えなくて不自由すると思われるハイテク機器は?
「それはたぶんパソコンだね。だって音楽を聴いたり、姉妹たちとオンラインでしゃべったり、ファンと交流したり、いろいろ新しいことを発見したり、ぜんぶパソコンでやってたのに、もうなくなっちゃうんだ。もしかしたら1週間に1回くらいネットカフェに行って、ほんの1時間くらいだけど、家族からのメールを読んだり返信したりできるかも。でもそのくらいしかパソコンを使えないし、家族に連絡をとるためだけにパソコンを使うよ。」

いないあいだに曲をレコーディングしてリリースする予定は?
「ミッション中にレコーディングはできないけど、行く前にレコーディングする。どんなものをやれてファンのために残せるかは、今後のなりゆきによる。とにかくどこまでできるかやってみる。そしてぼくが行ったあとにリリースする。だからファンには、なにか残せる。」

ファンに最後の言葉を。
「みんなに会えなくなるのが寂しいよ。2年間だけど、すごく長い月日のように感じる。これまでの2年はあっというまだったから、このさきの2年もあっというまに過ぎると思うけど。この次の2年間でぼくは新たな経験を積んで、新たなことを学んでくる。だから、みんなとそれを分かちあえる日が待ちきれない。これまで応援してきてくれてありがとう。戻ってきてまたみんなに会えるときを楽しみにしてる。」

今夜のイベントはどんなイベントになる?
「楽しいアコースティック・コンサートになると思う。ここシンガポールのファンたちのためにまた歌えるのか楽しみ。ぼくはアコースティック・コンサートが大好きなんだ。観客とより近づけるからね。」

~Heaven~

(挿入されているパフォーマンスはこの2/7夜のStarWorldコンサートから)


Live Chat on StarHub
Part1
StarHub
「みんな、見える?あはは。やあみんな元気?来てくれてありがとう。これから30分、みんなからの質問に答えるよ。」

シンガポールの食べ物ではなにが好き?
「素朴で伝統的なものが好きだな。チキン・ライスとか。ぼくチキンもライスも好きだし、ライスに味わいがあっておいしいんだ。そう、ぼくはチキン中毒だ。」

アジアのファンとの特別な体験はなに?
「こっちに来るのはいつも楽しいよ。ぼくの振る舞いはアジア人みたいだってよく言われるんだ。だから、アジアにいると楽しいのかも。なんかとても居心地がいいんだ。アジアのファンと会うのはいつだって素晴らしい体験だよ。アメリカにいるときとはまったく違う体験だけど、すごく楽しい。」

モルモンのミッションが終わったら、またアルバムを出したりツアーをする?
「うん、まちがいなくするよ。ミッションに行く前にも、行っているあいだにきみたちに音楽を残せるよう、新たなプロジェクトに取り組んでる。だからミッションに行ってるあいだ、ぼくが実際に活動はできなくても、事前にレコーディングした曲をリリースすることができる。みんなにいい音楽が残せるよう、うまくことが進めばいいけど。」

ミッションに行ってるあいだ、曲をリリースするの?
「うん、さっきも説明したけど、いないあいだにも曲をリリースする。すべては、行く前にどこまでできるかによる。そして、帰ってきてからまた始動するよ。2年間は長いけど、見ようによっちゃ、もう4年もたつのにみんなはアメリカン・アイドルでのぼくをよく覚えてるから、それに比べれば2年なんて、その半分だもんね。戻ってからはまちがいなく、またがんばって音楽の仕事を開始するよ。でもいまは、こうすることがぼくにとって重要だったんだ。ミッションに行けるのは、今しかなかった。もし行かなかったら後悔したと思う。あとになって、行ってたらどうなってただろうって思いながら一生暮らしたくないんだ。だから、理解してくれてありがとう。まちがいなく、ぼくの人生が変わると思う。ぼくの音楽やキャリアに対する見方も変わると思う。」

どうすればそれほど歌に感情や魂を込めて歌えるの?
「わかんないけど、ぼくは他人のことをよくわかりたいと思ってる。その歌の世界が自分に経験があるなしにかかわらず、ほかのひとの思いを理解したい。だからこそ、この演技の体験もすごく楽しいものだった。自分自身は体験したことのないことであっても、だれかほかのひとになりきるのは楽しかった。」

ゴスペル・アルバムを出す予定は?
「じつはゴスペル音楽のレコーディングは、やろうかと思ってることのひとつだ。そうすれば、ぼくがいないあいだにやっていることと重なるから。だからそれが、もしできたら楽しいだろうなと思うちょっとしたプロジェクトのひとつだよ。行く前にレコーディングして、いないあいだにリリースする曲としてゴスペル・アルバムっていうのはね。そうすれば、ぼくがここにいなくても、ファンたちはぼくがやってることと繋がれる。ぼくのやってることを、ちょっとでも感じてもらえる。」

最近よく聞いている曲は?
「正直いうと、最近はほらずっとフィリピンにいたから、ジェイ・デュリアスと仕事してたときはサウスボーダーにはまってた。ずっと彼らの歌を歌ってたよ。でも、もちろんアデルが大好きだし、シヴィル・ウォーズが大好きだ。シヴィル・ウォーズはいい友人で、ふたりの音楽は素晴らしくて大好きなんだ。」

あなたはもうれっきとした俳優ね。一緒に演じてみたい俳優は?
「ぼくがれっきとした俳優かどうかはわかんないけど。俳優と呼ばれるにふさわしいずば抜けた演技の才能もないし。でも、一緒に演じてみたい俳優ってのはだれだろう。きっと、一緒に演じてもらうにぼくなんか値しないほどの俳優と一緒に演じられたらすごいんだろうな。ほら、ぼくはいつもジョニー・デップはすごいって言ってるし、ニコール・キッドマンとかとやれたらすごいだろうな。でもわかんないや。そんなことありえなくて想像すらしてみたことなかった。でも、なにが起こるかはわかんないよね。」

なにか歌って。とくにマレーシアのファンのために。
「やあ、マレーシアのファンのみんな。それから、それ以外の地域とシンガポールのみんなも。どうしようか、みんななにが聴きたいのかなあ。ディズニーの歌?ディズニーのどの歌?歌詞覚えてるかわからないけど、(スタッフに向かって)きのう、車の中でディズニーの曲がかかってたけど、あれはなんだっけ?きのうの夜、ナイト・サファリに行くとき、ラジオでディズニーの曲がかかってたじゃん。“A Whole New World”? “Somewhere Out There”? それディズニーじゃないよ。あれは・・・。よし、わかった、ディズニーね。」

~A Whole New World~
(途中、「歌詞を忘れた~」と歌ってます。)

「歌詞忘れちゃった、ごめん。ディズニーはあんまり聴いてないから。」

演技をしてみようと決断させたものはなに?
「前にも少しそういう機会があったんけど、そのときは挑戦するのが怖かった。でも最近、自分の世界が広がってきて、新しいことに挑戦する気になってきたんだ。なんでも、食べ物でもなにか活動でも、演技にしてもね。そしたら次にこの機会が訪れたんだけど、とくにタイミング的によくて、ミッションにいく直前にぴったりはまったんだ。それで、これだって思ったんだ。みんなと分かちあえるなにか新しいことだったから。どこでも見られるテレビ局ではなかったけど、でもぼくのファンならばファン・サイトに載せたりして世界中のファンが見られるってわかってたから、だからみんなと分かちあうのにいいと思った。ぼくは決していい俳優ってわけじゃないかもしれないけど、でも、きみたちみんなと分かちあいたかった。だから決めた。その価値はあったよ。やってほんとによかった。またやりたくなっちゃった。」

演じることで自分のなにを知ったか?
「演じるってことはとても感情的、表現的なもので、芸術のひとつのかたちだ。だから感情の内面に入り込む方法を見つけなくてはならない。ぼくはあまり感情の起伏が激しくないけど、ジョシュ・ブラッドリーはデヴィッド・アーチュレッタよりももっと感情が豊かなんだ。悲しみや怒りや愛についてジョシュはデヴィッドよりも激しい。だから、そういう感情に入り込む方法を模索した。驚いたことに、それが自分自身の本当の経験でなくても、自分のなかにそういう感情を本当に呼び起こすことができるんだ。それがすごく興味深かった。ドラマでジョシュ・ブラッドリーのロード・マネジャーを演じたアナ・フェレオがぼくの演技コーチだったんだけど、彼女の助けが大きかった。彼女がいてくれてよかったよ。」

ドラマではスタント・マンがいたの?バイクにはねられたり、オールでぶたれたり、男を殴ったり、手を握ったり、両手でハグしたり、のシーンで?
「あはは!じつは、いくつかのシーンでスタントマンを使った。バイクにはねられるシーンと、頭をバシッて殴られるシーンはスタントマンがやった。彼は、ほんとに血が出たりしてたいへんだった。ぼくにはその日はもっと撮影するシーンがあったから怪我するわけにいかなくて。でも、アクション・シーンをするのはすごく楽しかったよ。いっぽうロマンチックなシーンではスタントマンなし。あれはみんなぼく。」


Part2
StarHub
アメリカでドラマや映画に出る気はある?
「この経験をする前なら、ありえないって答えてた。でもフィリピンに来て、自分の殻を破って他人になりきって演技するというのがいい経験だったから、まちがいなく、やることを考えてみたいと思う。でも、まだまだ演技を学ばなくちゃならない。だから、これからも演技のクラスをとっていって新しいことに挑戦していきたいと思う。正直言って、またフィリピンに行ってあのひとたちと一緒に仕事をしたい。あそこのみんなが大好きだから。ミッションから戻ってから状況がどうなってるかによるけど、まちがいなく、もっとそういうことをやってみたいとは思っている。」

世界中を旅して食べたなかでもっともおいしかった料理は?
「ああもう、世界中にはほんとおいしいものがいっぱいなんだ。ほんとに、おいしいものだらけだ。フィリピンに、ラ・インって言う料理があるんだ。あとはインドネシア料理のナンペル(?)。どう発音するのかわかんないけど、このふたつがすごくおいしいよ。ほかには・・・。ほら、ぼくはタイ料理が大好きなんだけど、なんでかっていうと、すごくおいしいからだ。あの味わいとかスパイスの効いたとことかココナッツミルクとか、たまんないね。タイ料理最高。」

なんでファンのことをアーチエンジェルズって名づけたの?
「ぼくがその名前をつけたんじゃないよ。きみたちファンがつけたんだ。私たちアーチエンジェルズなのよ!って言われてはじめて知ったんだ。どこからそれが来たのかわからないけど、たぶんアークエンジェルと、アメリカン・アイドルでぼくが「Angels」を歌ったことから来たんじゃないかな。その頃から、ファンが自分たちのことをアーチエンジェルズって呼ぶのを耳にしだしたから。」

家が恋しい?最後に家族と話したのはいつ?
「家が恋しいよ。最後に家族と話したのはきのうだ。話ができてよかった。最近どうしてるか報告しあった。家族とは、ほかにはない特別なつながりがあるものだよね。」

ミッションのあいだも近況報告をしたり写真やビデオを見せてくれる?
「なにができるかは状況しだいだよ。行く場所によって違うんだ。だれが監督してるかによっても違う。ミッションは世界中であって、地域ごとに総長がいて、その場所によるそれぞれの規則があるんだ。だから行ってみないとわからないけど、でもカメラを忘れずに持ってって写真を撮るよ。それで手紙とかメールとかなんかしらを使ってファンに報告できるようがんばる。どのくらいの頻度でできるかわからないけど。家族にさえあんまり手紙を書く時間はないようだから。だからまずは家族と連絡する時間をとるようにするけど、それ以上の時間がとれれば、きみたちにメッセージを送る時間がとれるようがんばる。できれば写真も送ったりしたい。もちろん帰ってきたときには、ぼくが撮った写真をいっぱい見せてあげるよ。うまく撮れてさえいればだけど。」

ミッションが終わったら、ミッションの旅についての本を書く?
「どうなるか、そのときになってみないと。”Chords of Strength”パート2とか書いたらおもしろいだろうね。ミッションでのもっと個人的な経験をみんなと分かちあえたらおもしろいと思う。」

生きるうえで信条としてる言葉は?
「まちがいなく、いま信条としてるのは、自分の心に従えってこと。自分には意味が通らなくて完全に理解できないことであっても、その感覚に注意を払って、心に従うことが重要なんだ。それが、いままでの人生でぼくを導いてきたものだから。じっくりと時間をとって自分の心の声を聞くこと。つい人は、忙しい日々に流されて心の声に耳を傾けなくなるものだ。だから、自分のために時間をとって、考えてみることが重要なんだ。そうすれば、心の声を聞くことができる。陳腐なことを言うつもりはないけど、言いたかったのはそういうこと。」

あなたの挑戦しようとする姿勢に刺激をあたえているのはだれ?
「たぶんはそれは・・・。うーん・・・。(答えに窮する)答えが出てこないよ~。それはたぶん、まわりのひとびとが大きな助けになってるんだと思う。まずは、ぼくの家族。そして、友人たち。ぼくは人生においてよいお手本になるひとたちに恵まれてる。大きくなったらあの人たちみたいになりたい!って思うんだ。すごく助けてもらってる。家族の存在がすごく大きいよ。」

ファンがあなたに語ったことでもっとも思い出ぶかいことは?
「ファンからもらったいくつかの手紙で素敵なのがあったよ。個人的な体験をつづったものだったけど、よかった。個人的な内容だから、こんないい話があったよ!ってしゃべっていいものかわからないけど、素敵な話が書かれていた。ぼくに心を開いて話してくれたのがうれしかった。自分に浸るような手紙じゃなくて、その人が体験したいい話が書かれていた。そういう手紙はいいなあと思ったよ。」

きょうはシンガポールでなにをしてるの?
「きょうは、たくさんインタビューを受けたところ。きょうぼく、つぶやいたっけ?つぶやいたかどうか忘れちゃった。ごめん、けさはちょっと急いでて、というのも、起きたら、ああっ寝坊したっ!って感じで、そのあとインタビューが詰まってたから。で、じつはパフォーマンスするんだ。シンガポールのファンのためにアコースティック・コンサートをやる。すごく楽しみだよ。きょうはシンガポール最後の日だからちょっと悲しい。」

異なる言語でのレコーディングについて。
「フィリピンにいるとき、タガログ語の曲をレコーディングしたんだ。異なる言語でレコーディングするのって大好きなんだ。言葉が違うと、コミュニケーションの方法も違ってくる。その言葉をしゃべれなくても、違った感情が湧いてくる。言語が変われば、感情表現も変わるんだ。だからみんな、ラテン語はロマンチックとか言うのかも。よくわかんないけど。でも、すごくクールだよ。むずかしいし、ちゃんと言葉を理解できてるのかどうか自信はないけど、でも楽しかった。Nandito Akoを歌うのは大好きだ。すごくいい曲だし、歌うのが大好きな曲になったよ。」

なにがあってもあなたを応援し続けるファンたちにかける言葉は?
「いままでみんながかけてくれた言葉や応援に、ありがとうと言いたい。そして、これからも応援し続けてくれるっていう言葉は、ぼくにとってすごく意味がある。ぼくの決断についてたくさんのファンが悲しんだことは知ってる。それでも変わらず応援してくれる。ほんとありがとう。ぼくにとってどれほどありがたいことか、みんなにはわからないと思う。ユタのクリスマス・コンサートでアナウンスしたとき、ぼくはすごく感極まってしまって、というのも、みんながどう思うかわからなったから、ぼくにとって悩みに悩んで出したつらい決断だったから、みんなのあたたかい声援を聞いたらグッときてしまった。まったく思いもよらなかったから、すごく嬉しかったよ。フィリピンでも、ファンとの集いでファンたちが応援する歌を歌ってくれて嬉しかった。ほんとつらい決断で簡単に決められることじゃなかった。だってぼくは音楽が大好きで、これまで一生懸命やってきたのに休止することになるなんて、つらかった。音楽のキャリアを築き上げるのはたいへんなことだ。だから、すごくがんばってここまで到達したのに、休止するのはつらい。それでもぼくは行くべきだと感じたってこと、みんなにはわかってもらいたい。これに行って自分が成長し、そして学んできたことをみんなとわかちあえるのが待ちきれない。だから応援してくれてほんとうにありがとう。ぼくは戻ってくるから。」

「じゃあ、みんなに歌を歌って終わりにしようかな。なにを歌おう。ああもう、フィリピンの歌を歌いたい気分だよ。ねえ、ぼくがレコーディングしたフィリピンの歌を歌ってもいいかな?曲のタイトルは・・・、え?Good Place? そうか、Good Placeって言ってるひとがいる。それにするべき?わかったよ。」

~Good Place~

「ごめん、朝だから声が出てなくて。みんな、チャットに参加してくれてありがとう。みんなと話せたり、楽しいコメントを読めて楽しかったよ。きみたちへ捧げる歌も歌ったし。StarHubとStarWorldにはこの機会をくれたお礼を言うよ。みんな、アメリカン・アイドルのシーズン11も必ず見てね。ぼくたちをここに呼んでくれたStarWorldと StarHubでやってる。StarWorldで木曜日と金曜日に午後6時から、チャンネル501のSarHubで放送してるよ。ぼくを応援してくれたように、これからもみんなでアメリカン・アイドルを応援してね。今日このあとのパフォーマンスで、きみたちに会えるかもね。じゃあそれまで、またね。」



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TV5 Nandito Ako 記者会見 [インタビュー]

頭のなかでナンディ~ト、アコォ~がとまりません。

きのう2/4は、ファンとの集い「Grand Fans Day」でドラマ Nandito Ako のトレーラーが公開されて、そのあと夜にはTV5の記者会見がありました。
その記者会見でのデヴィッドのQ&Aを、ざっと要点のみですが、以下に紹介します。

Nandito Ako Trailer and Q&A TV5 Presscon
Credit to Abrra58
 
フィリピンに来てから撮影漬けの毎日だったそうだが
「そう、ずっと忙しかった。月曜日から金曜日まで撮影して、週末はべつのイベントがあったりした。」
 
デヴィッドの演じた役柄について
「ぼくが演じたジョシュ・ブラッドリーは、フィリピン人を母に持つハーフの国際的な歌手で、幼いときに火事で母親と生き別れになった。思いやりのある人物で、孤独に生きてきた。歌手として成功したけど、心にむなしさをかかえていて、それを埋めるすべを探し求めていた。このドラマでは、素晴らしいひとたちとの出会いをからめながら、彼がそれを見つける過程を描いている。」
 
タガログ語のドラマは大変ではなかったか
「ぼくのセリフのタガログ語は簡単なものばかりだったので、それほど難しくはなかったが、大変だったのは、ほかのキャストはほとんどがタガログ語のセリフだったこと。ぼくはそれに英語で応えるという形が多かった。でもいい挑戦だった。困難はあったけど、自分にとっていい鍛錬だったと言える。」
 
ジャスミンとユーラについて
「この2人と一緒に仕事できたことは素晴らしかった。みんなは、裏でなにかあるんじゃないかと詮索したけど、でも2人とも素晴らしい女優、素晴らしい女の子たちで、ぼくらはいい友達になった。ほかのキャストもみんなそう。この撮影が終わってしまってすごく淋しい。このままみんなで続けられたらいいのにと思う。キャストもクルーたちも監督もみんな素晴らしくて、終わるなんて辛すぎる。ずっと続けたいくらい。やめたくない。」
 
フィリピンで印象に残っていることは
「間違いなく食べもの。フィリピンの文化はすごく寛容で、いつもみんな食べものとかお菓子をいっぱいくれる。とてもリラックスできて、自分が家族の一員のように感じさせてくれる。この国に来るといつも、フィリピンのひとたちはなんて温かいんだろうって思う。この3週間を過ごしてほんとうにそれを感じた。ぼくは似たような環境で育てられてきたから、自分の故郷にいるように感じる。だからみんなが温かくもてなしてくれるのにはほんと感謝してる。」
 
TV5との次のプロジェクトの可能性は
「TV5とはほんとうに素晴らしい時を過ごせた。ぼくの都合があったり調整が必要なときに、みんなとても親切に礼儀正しく対応してくれた。おおらかで一緒に仕事がしやすいひとたちだった。さっきもてなしの心とか故郷のように感じるって言ったけど、このキャストやTV5のひとたちによるところが大きい。だからまちがいなく、また戻ってきてみんなと仕事をしたいと思う。それだけの価値があったから。最初はすごく不安だった。自分は演技なんてわからないし、ドラマなんてどうなることやらと思っていた。でも振り返ってみると、日々、やってよかったという確信となった。ひとびとと知り合い、そして歌う以外に、演じることで表現することに挑戦できた。演じることも芸術のひとつだから。場面を説得力のあるものにするために、俳優や女優たちがどれほどのことを成し遂げているのかがわかり、ますます尊敬の念が強くなった。」
 
このドラマの申し出が来たときはどう思ったか
「最初は気乗りしなかった。いったいどんなことになるか想像できなかったし、遠い国までやってきて連載ドラマを撮るなんて初めてのことで、まちがいなく最初は否定的だった。でもフィリピンのひとたちは素晴らしくて礼儀正しくて、TV5との交渉では最初からとてもやりやすくて、これがたやすく実現できるようにと調整してくれた。そのほかには、タイミングが完璧だったというのもあって、ぼくはひとりの人間として、いろんなことに挑戦するため自分の居心地いい領域から外へ踏み出し始めていたところで、食べ物のことすら冒険してるわけで。この経験で人間的に成長できた。普通ならおじけづいてやらないことだろうけど、だからこそ挑戦してやろうって思った。そしてタイミング的にも、2年のミッションへ出かける前の最後の仕事としてぴったりだった。ある意味これは、ぼくがまさに必要としていたことかもしれない。自分がどういう人間なのかを教えられたし、すごく変な気分だ。自分をもっと知ることになるなんて思ってもみなかったから。でも演じることで他人のことがよくわかって、また、自分自身についても教えられた。」
 
ジャスミンのお姉さんのコンサートに行ったことについて
「ちょっとしか観られなかったけど、TV5のクルーたちと一緒に行って、すごく楽しかった。彼女のなにが立派かって、彼女は夢を追うことの大切さをひとびとに教えていること。けっしてトップ歌手でなくたって、努力して最善をつくすことに意味があるってこと。彼女がそういうメッセージを人々に伝えて勇気づける姿を称賛したいと思う。」
 
いま、あなたのキャリアの中で演技の位置づけは
「もしこれの前に同じことを聞かれたとしたら、わからないと答えていたはずだ。でもいまは、もっとやってみたいと思ってる。この経験は、いままの人生でも最高の経験のひとつだ。ほんとうに楽しかった。自分はたいした演技力もないし、まったくの初心者だ。でも、これからもっと演技の腕を磨いていきたい。それほどほんとに楽しかった。もちろんすごく大変なことだし、多くの人手もかかる。だからもっと上達していけたらいいと思う。これからも取り組んでいきたいことのひとつとなった。演じることは、ひとびととわかちあえる素晴らしいものだと思う。」
 

デヴィッドを演技に開眼させてしまった Nandito Ako.
「Grand Fans Day」で流されたそのトレーラー映像には、いろんな意味で盛り上がりましたよー。

こちら↓のビデオには、トレーラーのすべてがきれいに映っています。
 →オフィシャルのフル・トレーラーに貼り替えました。
Nandito Ako Trailer
TV5Philippines

こちら↓のTV5がUstreamしたときの映像は画像は粗いですが、トレーラーを観るデヴィッドの表情にやられました。上の動画と見比べて、デヴィッドがどのシーンをどんな表情で見てるのか、もちろん検証済みです(笑)
TV5 Live 2 - Nandito Ako trailer
Credit to cristobalite4126

トレーラーだけでもう、話はじゅうぶんわかりました~っという感じですが・・。

フィリピンでドラマというのも陳腐に思えて、じつはこのドラマの仕事にはいまいち熱くなれずにいたのですが、この日のデヴィッドを見てちょっとだけ気持ちに火がつきました。 というのも、ドラマはどうでもいいんですが(えっ)、デヴィッドの一生懸命さがいとおしくなったからです。 なんだかアメリカン・アイドルの頃のデヴィッドと、その彼を応援していたときの自分の気持ちを思い出しました。

だから、期待しないと書いたけど、すこし応援しようかなー。 
 
 
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