Nandito Ako (19) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード19


【事務所】
カーラ:(スティーブを叩く) これは、私から息子を取り上げた仕返しよ!(もう一度叩く) これは、あんたがついてきたウソへの仕返し!
スティーブ:下品な女め!
ジョシュ:僕のお母さんに、触るんじゃない!!
カーラ:私と息子の間をまた裂くようなことがあったら、必ずや、あんたを殺してやる!
スティーブ:なんと、恩知らずな・・・。
ジョシュ:おまえが、僕からすべてを奪ったんだ!僕の唯一の家族を奪った!この15年間、僕が苦しまない日はなかった。お母さんは死んだって、おまえが信じ込ませた。あの火事で死んだって。おまえのせいで、この長い年月、僕はものすごく苦しんできた!
スティーブ:ああ、俺はウソついたとも!だからなんだってんだ?この女は、おまえにまともな教育すら受けさせることができなかったんだぞ。
ジョシュ:おまえに、お母さんのことをそんなふうに言う権利はない!
スティーブ:おまえ、自分が言ってることがわかってるのか?
ジョシュ:僕はもう、子どもじゃない。もう、おまえなんかに指図されないぞ!
スティーブ:ほお、じゃなにか?おまえは、なにもかも自分でやれるっていうのか?つけあがるのもいいかげんにしろ。いいか、俺が、おまえを作り上げたんだ、ジョシュ。
カーラ:あんたはほんとにどうかしてるわ!!
スティーブ:この俺が、おまえという人間を作り上げたんだ!世界的スターのジョシュ・ブラッドリーをな!あらゆる名声、あらゆる富、いまあるおまえという人間は、すべて俺のおかげだ!!
ジョシュ:違う、スティーブ叔父さん!僕がいまの僕でいるのは、僕が努力したからだ!僕はほかのことに目もくれず、全力でやってきた!叔父さんにはもう、首を突っ込ませないぞ!
スティーブ:おまえはもう終わりだ。
ジョシュ:いや、スティーブ叔父さん。おまえが終わりだ!クビだ!

【留置所】
アーニャ:ごめんなさい。お母さんが刑務所に入ったのは、みんな私のせいだわ。
テレサ:ほら、泣いてもどうにもならないんだよ。私は大丈夫だから。自分を責めちゃだめ。私なら平気だから、心配しないで。それよりも、あなたとあなたの弟のことのほうが心配よ。弟の面倒をみてあげてね、いい?ちゃんと学校へ行かせるのよ。あなたもね。
アーニャ:うん、お母さん。それから、私がここから出してあげるから。お母さんがこんなとこに入ってるなんて、辛くてたまらない。
テレサ:大丈夫だから。私のことは心配しなくてもいいの。私たちは乗り越えられる。だから、もう家に帰りなさい。さ、お帰り。

【ホリーの家】
マルガレート:あらまあ、放浪娘が帰ってきたようね。
ホリー:お母さん、アーニャの家族になにをしたの?
マルガレート:言うことはそれだけ?何日も家をあけて、何日も姿を見せずに、それなの?それが母親に対する態度?
ホリー:だから、どうしてアーニャのお母さんを留置所に入れたのよ?アーニャたちは何も悪いことしてないのに! 私でしょう?お母さんに逆らってるのはこの私!
マルガレート:声を張り上げるのはよしなさい!忘れたの?あんたはただの養子なのよ?
ホリー:その事なら、よくわかってるわ、お母さん。毎日私を惨めな気分にさせて、どうして忘れられるっていうの?アーニャたちと一緒にいたほうが、私がずっと幸せだったとしてもおかしくないでしょ。だって、あの家族は私を人間扱いしてくれるから。人として尊重してくれる。
マルガレート:ふん、尊重してくれるって?あの友達が?あの、あんたの父親の愛人の娘が?
ホリー:(驚く)
マルガレート:今度はなに?舌でも抜かれた?信じられないっての?“違う、お母さん、そんなのウソよ!私の友達の悪口を言ってるだけでしょ!ただ私に友達を作らせないようにしてるだけだわ!”って?ふん、ホリー、あんたっておめでたいこと!次回は、まずはご自分のお友達のことを調べることね。あいつらには、あのけがらわしい場所がふさわしいわ。すさまじい臭いだもの!
(ホリー、無言で去る)
マルガレート:どこ行くの!戻りなさい!

【アーニャの家】
アーニャ:飲みなさい。お母さんが、あんたはちゃんと食べるようにって言ってたよ。
アラジン:お姉ちゃん、お母さんはいつ帰ってくるの?
アーニャ:私にもわからない。
アラジン:元気にしてた?ちゃんと寝れてるのかな?ごはんはどうするの?ぼく怖いよ、お姉ちゃん!もしかしたら一生、出て来れないかも!
アーニャ:そんなこと、言わないの。お母さんはいつか出て来れるわ。
アラジン:どうしてわかるの?

(アーニャ、回想している)
アーニャ:ジョシュは私に言ったよね?ただ信じろって。なんだって起こり得るって。

アーニャ:アラジン、私たち、信じなきゃだめよ。うまく解決できるって。
(ボルタが叫びながら走ってくる)
ボルタ:アーニャ!アーニャ!アーニャ!出てきて!早くううう!アーニャ!
アーニャ:なにごと!?
ボルタ:見て!
(車からジョシュが降りてくる)
ジョシュ:やあ!
アーニャ:ジョシュ!
ジョシュ:きみを迎えに来たよ、アーニャ!
アーニャ:どうして?どこに行くの?
ジョシュ:お母さんを、留置所から連れて帰るんだ。
アラジン/ボルタ:イエーイ!!

【警察】
アラジン:お母さん、ぼくお母さんが二度と出て来れないかと思ったよ。お母さんと二度と会えないかと思った。
テレサ:よしよし、わかったから。もう泣かないの、いい?もっと嬉しそうな顔しなさい。あなたもね!
ジョシュ:おばさん、僕、謝らなくては。厄介なことになってすみませんでした。でも、心配しないで。告訴は取り下げになったし、すべて解決します。
テレサ:私からも、ありがとうね。
ジョシュ:ううん、僕のことで耐えてくれて、ありがとう。それからアーニャ、きみは十分すぎるほどやってくれた。きみには、どう報いればいいかわからないよ。
アーニャ:そんなこといいの。私たちのしたことはすべて報われたわ。だって、あなたのお母さんを見つけることができたんですもの。
ジョシュ:僕のお母さんと言えば、きみにまた会いたがってる。
アーニャ:え・・・、でも・・・。バタンガスまでは私、行けないわ。
ジョシュ:お母さんはいま、マニラにいるんだ。僕と一緒に来たんだよ。
ボルタ:んまあ、あなた、また会えるじゃないの!

【記者会見】
ジョシュ:はっきりさせておきたいことがあります。誘拐なんてありませんでした。そのようなことはいっさい起こっていません。僕は、自分の意志でバタンガスに行っていました。
記者:でも、なぜバタンガスへ行ったのですか?あちらになにが?
ジョシュ:ある人を探すために行っていました。そして、その女性を見つけました。
(記者:まあ、誰のこと?)
ジョシュ:その女性は、僕の人生でもっとも大切な人です。バタンガスで、僕は自分の母を探し当てたんです。母は火事で死んでいませんでした。生きていました。 ではみなさんに、誇りを持って紹介します。カーラ・ブラッドリー、僕の母です。
(カーラが登場する)
ジョシュ:これが、僕のお母さんです。彼女が、僕に歌を教えてくれました。いまある僕のすべては、ここにいる、この女性のおかげです。彼女は僕にとって大きな存在で、僕のすることはすべて彼女から受け継がれたものです。離ればなれだった年月のあいだも、母の愛を感じ、母の歌声の思い出が、僕を強くさせてきました。

【記者会見】
ホリー:アーニャ、こっちへ・・・。遅れてごめん。
アーニャ:その話はいいの。お母さんはもう留置所を出られたから。でも、ひとつ、話しておかなくちゃならないことがある。私たちのお母さん同志の問題のこと。
ホリー:アーニャ、その事ならもう知ってる。あのふたりのあいだに昔なにがあったのか、知ってるわ。
アーニャ:怒ってないの?
ホリー:なんで怒るの?もう昔の話でしょ?私にとって大切なのは、いまよ。それでいま、私たちは友達だわ。ところで、ジョシュからさっき電話があったの。一緒に夕飯を食べようって。それに、なにか重要な話があるんだって。なんのことかわかる?
アーニャ:ううん・・・。
ホリー:ああ・・、楽しみだわ!
記者:ちょっとインタビューいいかしら?あなたたちはジョシュと一緒にバタンガスに行ったと聞いたのだけど、どちらがジョシュのガールフレンドさん?(ホリーに)あなた、ジョシュのデートのお相手だったわよね?それでいまは付き合ってるの?
ホリー:あっちに行こう・・・。

【記者会見】
記者:ジョシュ、あなたの恋愛について教えてください。いま好きな人はいますか?ジョシュ・ブラッドリーが隠す幸運な女性はだれですか?
チー:もうこれで話は全部済んだと思いますので、終わりにします。ふたりとも移動で疲れているので、休養が必要ですから。
記者会見:でも、名前を教えてもらえませんか?エンリケさん!
チー:もう終わりです。みなさん、お越しいただきありがとうございました!

【ホテル】
ホリー:ジョシュが、このままレストランへ行こうって。ああもう!さっきのあの記者たちにはめまいがした。すごいストレス!私、いままであんな経験したことないから。
アーニャ:そうね・・、それがセレブでいることの弊害なんだろうね。なにかと大変なのよ。
ホリー:でも、私はやってけるわ。ジョシュといられるならね・・・。
アーニャ:・・・。
ホリー:ねえアーニャ、ほんとにジョシュはなんにも言ってなかったの?ジョシュが好きな人について、ヒントもなし?
アーニャ:・・・。
ホリー:ライバルが誰なのかわからないなんて、イラつく! 簡単には行かないわね。自分の好きな人が、誰かほかの人を好きだなんて。
アーニャ:まあ・・・、そういうもんじゃない?完璧な人生なんてないわ。
ホリー:あなたはどうなの、アーニャ?誰かを好きになったことある?
アーニャ:・・・。
(ホリーを頭痛が襲う)
アーニャ:ホリー?どうしたの、大丈夫?
ホリー:大丈夫よ。ちょっとトイレに行ってくる。

【テラス】
ビリー:よお!女性がふたり、下で待ってるぜ。
ジョシュ:・・・。
ビリー:おい、大丈夫か?
ジョシュ:俺か?
ビリー:そうだ。
ジョシュ:大丈夫だ。
ビリー:おまえって、ほんとウソがつけないヤツだな。どうした?ほら、言っちまえ!
ジョシュ:ビリー、どう言ったらいいか・・・。こんな気持ちになったの、初めてなんだ。
ビリー:こんな気持ち?
ジョシュ:・・・。
ビリー:おい、まさか!うそだろ・・・・・?おまえ、誰かを好きになったんだな!恋をしてるってか!!
ジョシュ:だまれ。
ビリー:おまえがだまれ!おまえ、恋をしてるんだ!でもま、気にすんな。よくあることだ。ああぁ、おまえが恋してるなんてよお~。
ジョシュ:なんて言ったらいいか・・、ただ・・。
ビリー:ただ、なんだ・・?ちょいまち!まさかおまえ、ふたりとも好きになったんじゃ・・・?
ジョシュ:違うよ、好きになったのはひとりだけだ。でも、もうひとりの子を傷つけるわけにいかないんだ。ふたりとも、大切なひとだから。
ビリー:それが人生ってもんだ。そういうもんだ!でも肝心なのは、自分の胸に手を押しあて、心の声をよおく聞くことだ。そして、その声に従うんだ・・・・・。 うがあっっ、クサすぎるぜっ!!
ジョシュ:ま、確かにクサかったな・・・。
ビリー:じゃ、そうだったんだ。
ジョシュ:なにが?
ビリー:あの手品師が言ったことは、本当だったんだ。

【トイレ】
アーニャ:ホリー?ホリー?大丈夫なの?
ホリー:アーニャ、私は大丈夫、心配しないで。
アーニャ:でも、なんでドアを開けてくれないの?
ホリー:先に行ってて、アーニャ!少ししたら行くから。お願い、行ってて!
アーニャ:本当に?
ホリー:ほんと大丈夫だから!先に行ってて!ジョシュがレストランで待ってるわ!
アーニャ:じゃあ、すぐに来てよね。
ホリー:わかった。早く行ってて!(携帯を取り出す) もしもし、ヤヤ・ロサ?助けてほしいの。

【アーニャの家】
テレサ:あの子はなにしてるのかしら?アーニャはどこ?携帯がないから、連絡もとれない。
ボルタ:私はそんなふうには心配してないわ。だって、白馬の王子様と一緒にいるのよ。だから、大丈夫!
テレサ:だからこそ、落ち着かないのよ!私はそんなふうに考えられない。
ボルタ:待って、当ててあげるわ!コーヒーがぶ飲みしたんでしょ?だからピリピリしてるんだわ。ねえ、落ち着いてよ。いいほうに考えなくちゃ。いいほうに、いいほうに・・・。

【昔のアーニャの家】(回想シーン)
マーク:今夜はみんなでホテルに泊まるぞ。アーニャ、きっと気に入るぞ!きれいな噴水があるから、コインを投げてお願いごとをするんだ。

【火事のシーン】(回想シーン)
アーニャ:しっかりつかまって!がんばって!

【テラス】
ジョシュ:アーニャ・・・。
アーニャ:ジョシュ・・・。
ジョシュ:きみに話したかったことがあるんだ。
アーニャ:ホリーがもうすぐ来るから待とう。トイレに行ってるの。
ジョシュ:いやアーニャ、きみとふたりで話がしたいんだ。
アーニャ:なにを?
(ジョシュが逆立ちをする)
アーニャ:ジョシュ!なにしてるの?やめて、お願い!ジョシュ、立ってよ!ジョシュ、恥ずかしいわ!
ジョシュ:これが、きみが僕にしたことだ、アーニャ!きみは、僕の世界をひっくり返した!
アーニャ:は?
ジョシュ:きみのこと、ずっと考えてたんだ、アーニャ。きみに言いたかったことがある。アーニャ、愛してる・・・。(アーニャの手を取って胸に当て)僕の胸の音を感じてくれ!鼓動がきみの名を刻んでる!
アーニャ:ジョシュ・・・、こんなことしないで。私を困らせないで。
ジョシュ:きみを傷つけるようなことは絶対にしない。だから、僕を信じてくれ。
アーニャ:こんなの、よくない。
ジョシュ:どうして?僕のこの気持ちが、どうしてだめなんだ?マハル・キタ(愛してる)、愛してるよ、アーニャ。
(アーニャを抱きしめる。物陰から写真を撮られる)
アーニャ:ジョシュ!
ジョシュ:僕たちにチャンスをくれないか。ふたりでうまくやっていけるよ、アーニャ。約束する。すべてが急すぎるってわかってる。でも、きみのこと、好きになってしまったんだ。
アーニャ:違う・・・、そんなの違うわ。
ジョシュ:アーニャ、信じてくれ。きみを愛してる。
アーニャ:ジョシュ!こんなのやめよう。もう、たくさんよ。ホリーがもう来るわ。私たちのこんなところを、ホリーに見られちゃいけない。
ジョシュ:でも、アーニャ・・・。
アーニャ:ジョシュ、ホリーはあなたを愛してる。それがわからないの?ホリーは、あなたのことを愛してるのよ。だから、あなたもホリーを愛してあげて。私じゃなくて。
ジョシュ:ホリーのことは大好きだよ。でも、ただの友達としてだ。
アーニャ:だったら、ホリーを愛することを学んで。他の誰よりも、あの子があなたにふさわしいの。多くのことを、あなたのために犠牲にした。あの子は、あなたのためならなんでもする。 あなたのことを、それほど愛してるのよ。
ジョシュ:そんなことできない、アーニャ。ホリーに対しても、自分に対しても、ウソをつくことになる。
アーニャ:私には無理なの。
ジョシュ:お願いだから、こんなことはやめてくれ、アーニャ。僕を突き放さないでくれ・・。
アーニャ:ジョシュ、これが私なの。そして、あなたが愛すべきは、ホリーなのよ。
 
 

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