Nandito Ako (5) [Nandito Ako]

Nandito Ako エピソード5


(回想シーン)
アーニャ:自分が母親との関係をつぶしたからって、私のお母さんとの関係までつぶそうとしないで!私には家族しかいないの。お母さんの信頼と愛情・・・それをあなたが台無しにした!

(回想シーン)
マーク:テレサ、きみにこれを。(指輪をテレサにはめる) ハッピーエンドにすると約束するよ。

【カフェ】
テレサ:マーク、いま私たちに起こってることが見える?アーニャの面倒をうまく見てあげられなかった自分を恥じるわ。
女:どうしたの?私、忙しいのよ。それ質に入れるの?入れないの?
テレサ:やっぱりやめとく。
マルガレート:テレサ?テレサ!

【アーニャの家】
テレサ:お姉ちゃんはまだ?
アラジン:まだだよ。
テレサ:息子よ、こんなことになってごめんね。
アラジン:ママ、お姉ちゃんに説明するチャンスをあげてよ。アリ・タシンが言ったことは本当じゃないよ。お姉ちゃんを信じようよ。
テレサ:息子、あなたとお姉ちゃんを愛してるよ。きっと解決できる。
ボルタ:しっつれい。息子と母親のひとときをおじゃましちゃって悪いわねえ。
テレサ:それはどなた?
ボルタ:この子はホリー。アーニャのクラスメートで、昨夜アーニャをここに連れて帰ってくれた子よ。ホリー、この人がテレサ。アーニャのお母さん。
ホリー:こんばんは、テレサさん。きのうの夜、なにがあったのか私、知ってます。ただ説明したくて。

【ホテル】
スティーブ:あいつのこと、よく見張ってろ。母親のこと、まだ探し続けるかもしれないからな。それから、墓の件も頼むぞ。すべての書類、死亡証明書から墓の購入書類までちゃんとしておけ。すべてがにせものだなんて、あいつに知られてはならない。
手下ども:了解しました。
スティーブ:あ、ジョシュ!
ジョシュ:お母さんの墓がどうこうって聞こえたけど。
スティーブ:いや、それはただ・・・、俺たちがアメリカへ戻ったあとの管理を頼んでいただけだ。

【アーニャの家】
ホリー:アーニャにはなにも悪いことは起きてません。起こる直前に、私が踏み込んで連れ出したんです。
テレサ:その男はどこのどいつ?カタをつけさせてやるわ!
ボルタ:待って、落ち着いてよ。あなた、ホリーが言ったこと、ちゃんと聞いてたの?アーニャにはなにも起きなかったって言ったでしょ?
ホリー:そうなんです。それに、アーニャはほんとにジェラルドに個別指導をしようと思って行ったんです。
テレサ:じゃああの6000ペソはなんなの?
ホリー:5000ペソは私のお金です。アーニャがお金に困ってるの知ってたから、助けたかったんです。
ボルタ:ちょい待ち。あなたアーニャの親友なの?
ホリー:いいえ。じつを言うと、私とアーニゃはケンカしたんです。私が悪いの。でも、私はひどいことしたのに、私が助けが必要だったとき、アーニゃはそばにいてくれた。だからテレサさん、アーニャを怒らないで。あの子はいい娘であり、いい人です。
ボルタ:んまあ、そういうことだったのね~。お母さん、これでなにがあったのか、わかったわね。
アラジン:ママ、どうしてまだ悲しい顔してるの?
テレサ:お姉ちゃんを責めた自分が恥ずかしいからよ。

【ホテル】
ジョシュ:考えてたんだけど、お母さんのお墓をもっといい場所に移そうかと思うんだ。
スティーブ:え、ジョシュ、まさか本気じゃないよな?
ジョシュ:叔父さん、ぼくのお母さんなんだよ?
スティーブ:わかったよ、考えておく。いいね?

【アーニャの家】
テレサ:あなたを信じなかったこと、許してちょうだい。
アーニャ:お母さん、どうかしたの?
テレサ:あなたを昨夜ここに運んできたクラスメートの子が来て、あなたは悪くないってことをすべて話してくれたの。それからあのお金も、その子が入れたものだった。
アーニャ:でも、だれ?
テレサ:ホリーよ。
アーニャ:ホリー?お母さん、それほんとう?
テレサ:そうよ。お母さんを許してくれる?
アーニャ:もちろん。お母さんのこと、ほんとうに愛してるもの。
テレサ:私もあなたを愛してるわ。だからこそ、あなたが私みたいになるのが怖かったの。ありがとうね。
アーニャ:お母さんが私とアラジンのためにしてくれた、すべてのことを知ってる。いいお母さんでいるってのも、悪くないでしょ?
テレサ:ありがとね。



【ホリーの家】
ホリー:お母さん!
マルガレート:離して!
ホリー:でもお母さん、もうやめて。
マルガレート:離してって言ったでしょ!
ホリー:ただ手助けしたかっただけよ。
マルガレート:手助けですって?自分の面倒もろくに見れないくせに、手助けしたいですって!!勘弁してよ。どっか行ってちょうだい。
ホリー:お母さんをただ助けたいだけなの。なにがあったのか話して?私、なんでもするから。
マルガレート:やめて!私の悩みを聞きたい?今日、あんたの父親の愛人に会ったのよ!
ホリー:ほんとに?
マルガレート:そうよ、あんたの父親の愛人。胸の痛みをずっと忘れたと思ってたのに、あの女に会ったとき、あの人が私よりもあの安っぽい女を選んだんだと思ったら、もう。
ホリー:お父さんが私のせいでいなくなったから、だから、お母さんは私を愛してくれないの?私だってお父さんを失ったのよ。それに、お母さんからの愛情も感じない。
マルガレート:それは、あんたが私の娘じゃないからよ!!!
ホリー:そんな・・
マルガレート:あんたは私の娘なんかにふさわしくない。
ホリー:私はお姉ちゃんのオードリーみたいにはなれないってわかってる。だからって、私のお母さんへの愛は変わらない。お母さんを愛してる、だってあなたは私のお母さんだから。
マルガレート:やめて!

【カフェ】
ビリー:ジョシュ、すごいやつがいるぜ。こいつ、超能力者なんだぜ。将来なにが起こるか、わかるんだ。
ジョシュ:おまえ、酔ってるだろ。
ビリー:酔ってるって?スイカジュースだぜ、やめてくれよ。手を貸せってば!おい、1度だけでいいから!
ジョシュ:わかったよ。
ビリー:コイツの将来になにが起こるか言ってやってくれ。コンサートが成功するかどうかってのはいいや、それはわかってるから。
手相師:もう片方の手を。
ビリー:ほらほら、もう片方の手だってよ。出せよ!
ジョシュ:もういいよ!
ビリー:いやいや、今回だけ、やらせろ。
手相師:愛が見える。だれかを愛する。しかもふたり。
ビリー:待てよ。お前はふたりの女の子を同時に愛するのか?おまえがそんな遊び人だったとは知らなかったぜ!
ジョシュ:ばかげてるよ!いま、ひとりのガールフレンドすらいないのに。
ビリー:ほらほら、見せろ!
手相師:ふたりの女性を愛します。ひとりは、以前あなたの命を救った人、もうひとりは、いまあなたの命を救う人。
ビリー:ふうっ!深けーなあ、おい!
手相師:でも問題は、あなたはどちらを選ぶか?

【ホリーの家】
ヤヤ:どうそお入りなさい。そこに座ってください、いまお飲み物を出しますね。ホリー、お客さんですよ。じゃあ、わたしはひとまず。
アーニャ:あなたが昨夜なにをしたか、お母さんに聞いたの。ありがとうを言いたくて。
ホリー:いいのよ。ジェラルドがあんなことしたのは、私のせいでもあるんだし。
アーニャ:でもこのお金。ホリー、こんなことまでしなくていいのに。
ホリー:いいの、とっといて。アーニャが前に言ったでしょ?誰かが助けを必要としてれば、それでじゅうぶんだって。
アーニャ:でも、お金までくれる必要はないわ。
ホリー:ただの手助けよ。もし受け取れないなら、借りてるってことにはできる?次に仕事が見つかったときに返してくれればいいから。それに、あなたが仕事を失ったのも、私のせいでもあるんだから。
アーニャ:ホリー、正直言って、私、借金はしたくない。それに、働いてもいないお金を受け取るのもいや。でもいまはどうしてもお金が必要なの。だからこれを受け取るわ。でも、利子をつけて必ず返すから。
ホリー:それでいいわよ。
アーニャ:じゃあ、帰るわね。どうもありがとう。
ホリー:アーニャ、待って。
アーニャ:なに?
ホリー:私たち、友達になれるかな。
アーニャ:なんでそんなこと言うの?
ホリー:友達になれる?
アーニャ:本気で言ってるの?
ホリー:うん。
アーニャ:でも、私のことなにも知らないでしょ。
ホリー:なら、これから知る。
アーニャ:でも・・
ホリー:アーニャ、お願い。あの友達だと思ってたひとたちは、本当の友達じゃなかった。もっといい友達を見つけるときなのかも。だからアーニャ、なってくれる?
アーニャ:(うなずく)
ホリー:ともだちね?
アーニャ:ともだち。

【ホテル】
ビリー:よお。おまえまだ、昨日の手相のこと考えてるのか?
ジョシュ:はあ?んなわけないだろ。
ビリー:おまえが恋に落ちるふたりの女性のこと、気にならないかよ?
ジョシュ:バカか。
ビリー:ってのもさあ、手相師が、ひとりの女の子は過去にお前の命を救ったと言ったとき、おまえ、なんか思い出してたろ??な???
ジョシュ:そんなのありえないよ。あの女の子の名前すら聞いていない。
ビリー:でも再会するかもしれないぞ。運命のふたりなのかも?
ジョシュ:そんなもん、僕は信じない。
チー:みんな!
ビリー:なんだ?
チー:コンサートのプロモーションよ。アルバムを買ったみんなに抽選を付けるの。あなた宛てへのメッセージを書いてもらって2人まで絞るから、あなたが当選者を選ぶの。ジョシュ、私の話、聞いてる?ジョシュ?
ジョシュ:ごめん。
チー:私がいま言ったこと、わかったわよね?
ジョシュ:ぼくに選択肢はないんだろ?
チー:ところで、準備してね。プロモ・ツアーの出発しないと。行きましょ、さあシャワー浴びて支度してね。
ビリー:これつぶやいてから、行くよ。

【ホリーの家】
ヤヤ:さあ、召し上がれ。
アーニャ:結構です、私もう行かないと。
ホリー:どうして?今日は学校ないのに。
アーニャ:仕事見つけないと。
ホリー:その件はほんとうにごめんね。雇い主に私から話をするわ。
アーニャ:もういいの。別の仕事を探すから。
(テレビからジョシュのニュースが流れる)
ホリー:ジョシュ・ブラッドリーとのデートが当たるんですって!知らなかったあ、そんなの!きょう、モールツアーがあるんだわ!
アーニャ:ジョシュ・ブラッドリーのファンなの?
ホリー:なんで?あなたは好きじゃないの?
アーニャ:デニースがファンじゃなかったら、彼のこと知りもしなかったわ。
ホリー:ええっ?ジョシュの歌を聴いてみるべきよ。行こう!
アーニャ:どこへ行くの?
ホリー:ジョシュのとこに行くのよ!
ヤヤ:だめよ、お母様に叱られますよ。
ホリー:ヤヤ、すぐに戻るからってお母さんには伝えといて。ありがとうね~。

【アーニャの家】
アラジン:ママ、ぼくのパパの写真はないの?
テレサ:ないよ。どうして。
アラジン:家族の絵を描いてるから、パパの絵も描きたいの。
テレサ:見せて。まあ、いいわねえ。上手に描けてるわ。
アラジン:パパがいないのに?
テレサ:パパがいなくっても、お姉ちゃんと3人だけでも、私たちは家族だよ。エイエイオーする?
ふたり:エイ・エイ・オー!
ボルタ:あらまあ!なんかきょうはまた機嫌がいいんじゃない?
テレサ:もちろんよ。アーニャと私はもうだいじょうぶ。
ボルタ:そのことだけど、あの子はどこ?
テレサ:ホリーのとこに、お礼を言いに行ったんじゃないかしら。
ボルタ:なんで?
テレサ:アーニャには、ホリーとお友達になってほしかったの。ホリーがお金持ちだからってだけじゃないのよ、すごく礼儀正しいもの、でしょ?あのふたりが仲良くなれば、アーニャにいい影響があると思うの。それが友達ってもんよ、それに名前も“ホリー”だし。
ボルタ:あなたってば、また上昇志向が出てきたようね。

【外】
アーニャ:ホリー、あなたのお母さんに叱られない?出かけちゃだめだって言われたんでしょ?
ホリー:私はいっつもお母さんに叱られてるの。今度も叱られるかもしれないけど、でもジョシュに会いに行くわよ。アーニャ、あなたがうらやましいわ。だってお母さんと一緒で幸せそうだもの。
アーニャ:いつもじゃないわ。つらいときもあるよ。ケンカもするし。それでも愛情でつながってるんだけど。
ホリー:私もお母さんとそんなふうになれたらいいのに。でも私たちはだめなの。
アーニャ:心配しないで。あなたたちもいつかそうなれる。希望をなくさないでね。あきらめちゃだめ。私たちはお母さんたちの娘で、母親を理解してあげるようにしなくちゃ。
ホリー:ほんとに?それ、逆なんじゃないの?
アーニャ:なら、うちの場合は、逆なのよ。
ホリー:わかった。
アーニャ:だから、前向きにね。ホリーは笑ってる顔が素敵よ。
ホリー:そうね・・。さあ、ジョシュ・ブラッドリーに会い行くのよ~。


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